日本サブウェイは8日~22日の期間、農林水産省「農業女子プロジェクト」の一環として、農業女子とのコラボレーションランチバック「畑からの贈り物」を限定販売している。
女性就農者と企業のコラボレーション
農林水産省の「農業女子プロジェクト」は、女性就農者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵を様々な企業のシーズと結びつけ、新たな商品やサービス、情報を社会に発信していくというもの。現在プロジェクトメンバーは農業女子196名、コラボレーション企業13社、サポーター235名で構成されている。
日本サブウェイは「日本の農業を活性化する」という企業理念や「野菜のサブウェイ」というブランドメッセージとの親和性の高さから、同プロジェクトに参加。4人の農業女子とともに、「農業女子的 野菜が喜ぶメニュー開発プロジェクト」をスタートさせた。なお、企業と農業女子が直接関わり商品を発売するのは、2013年のプロジェクト開始以来初の試みとなる。
このたび発売される限定ランチバック「畑からの贈り物」は、農業女子メンバーの農産物を使用した新商品で、メニュー開発プロジェクトの成果の1つ。8日には、東京都港区赤坂の赤坂アークヒルズ店で商品発表会を実施。会場にはコラボレーションに参加した農業女子の4名及び農林水産副大臣 あべ俊子氏、日本サブウェイ 代表取締役社長 伊藤彰氏が参加し、プロジェクトへの取り組みや新商品の試食を行った。
「畑からの贈り物」の中身は?
プロジェクトに参加したのは、原木しいたけを生産販売する貫井香織さん、梅の生産加工を手がける山口由美さん、年間約100種類の野菜を生産している長谷川恵理子さん、若手農家5件を束ね、販売を担当している早川ナナさんの4名。
会場には、ランチバック「畑からの贈り物」が用意され、それぞれが製品の紹介と、プロジェクトの感想をのべた。
「農業女子プロジェクトに参加して、企業の方と商品開発をできたことは、畑にいる私たちにとって企業とのつながりはめったにないことだと思います。このような機会を農林水産省の方から与えていただいてとても感謝しています」(早川さん)
「昨年の秋冬にプロジェクトが立ち上がり、実際にハム工房を見学して手作り体験もさせていただきました。その際の試食で『すごくおいしい』と思ったので、そのハムソーセージの中に自分の育てた干ししいたけを使ってもらえるというとてもいい機会をさせていただきました。たくさんの方に召し上がっていただきたいと思います」(貫井さん)
「皆さんの笑顔を思い浮かべながら梅ジャムを作りました。このような機会をいただけたことは本当に有り難いことです。これからどんどん女性だけでなく男性も農家に興味を持っていただければと思います」(山口さん)
「乾燥野菜にはおいしさが詰まっています。そのまま食べたり、サンドイッチに挟んだりといろいろな楽しみ方をしてもらえればと思います。今回はサブウェイさんと一緒にお仕事をするという貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました」(長谷川さん)
早川さんセレクトの「静岡トップハット大関農家の緑茶」(左上)、山口さんの「梅ジャムとマスカルポーネのデザートサンド」(右上)、長谷川さんの「乾燥ベジップス」(上中央)、貫井さんの「干ししいたけ入り厚切りソーセージサンド」(左下)、季節のきのこサラダ(右下) |
来賓のあべ農林水産副大臣も「美味しい」と太鼓判
来賓の農林水産副大臣 あべ俊子氏は「日本サブウェイには『農業女子プロジェクト』に参画されまして、農業女子の意見を取り入れた商品を完成させていただいたことに心よりお礼申し上げます。また、今後も企業の皆さまと農業女子のお力をお借りしつつ、ますます活発にプロジェクトを展開して参りたいと思っております」と挨拶。試食として提供されたサンドイッチを頬張り、「美味しい!」と太鼓判を押していた。
同社 代表取締役社長 伊藤彰氏は、「女性のかたの力を発揮していただいたので、それを前面に出した商品を、と思い作りました。野菜の生産量が確保できれば他のチェーン店でも販売したいですね。農業で活躍する女性たちということですが、おしゃれな方ばかりです。こうした(農業の)新しい側面を是非宣伝していただければ思います」とコメントしている。
日本サブウェイと農業女子はイベント後、各省庁を表敬訪問し、最後には首相官邸を訪れて安倍晋三総理夫人の昭恵氏にランチバック「畑からの贈り物」を届ける予定。同プロジェクトが女性や農業を応援していることから派生したもので、同社はこの活動が女性支援の輪の広がりにつながれば、としている。
ランチバック「畑からの贈り物」は税込800円、販売店舗は赤坂アークヒルズ店、野菜ラボ丸ビル店、経済産業省本省庁舎店の3店のみとなっている。販売期間は10月8日~22日までで、販売数は午前11時より各店10食限定(売り切れ次第終了)。