説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「写真のファイルサイズを小さくできる?」という質問に答えます。

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写真のデータサイズ(ファイルサイズ)は、画素数と比例します。iPhone 4S以降、iSightカメラ(背面カメラ)の画質は約800万のまま据え置かれているため、動作対象モデルがiPhone 4S以降となったiOS 8では、どのiPhoneを利用しても2メガバイト前後で撮影されます。

写真のファイルサイズを小さくできるかという質問ですが、iOSの「カメラ」は画素数固定ですから、撮影時点で小さくすることはできません。しかし、工夫次第では画素数を変えて撮影したかのような効果を得られます。

第1の方法は、撮影モードを「スクエア」に変更することです。名前のとおり、撮影された写真は正方形となりますが、1辺が2,448ピクセルの約600万画素となるため、通常サイズに比べファイルサイズは4分の1ほど小さくなります。写真の縦横比が変わり写る範囲も狭くなりますが、2MBの写真が無加工で1.5MBになるわけですから、画質を重視する場合にはベストな解決策といえるでしょう。

第2の方法は、通常モードで撮影した写真をメールに添付し、自分のアドレス宛に送信することです。送信時に画像サイズを大中小の3段階から選択できるうえ、縮小後のファイルサイズも確認できますから、手早く確実にファイルサイズを小さくしたいときには便利な方法といえます。

ほかにも、写真編集アプリを使い縮小する、FaceTimeカメラ(前面カメラ)で撮影する、といった方法があります。上に挙げた2つの方法では納得できない場合には、試してみてもいいでしょう。

撮影モードを「スクエア」に変更すると、画質を下げることなく画素数/ファイルサイズを通常の約4分の3にできます

写真を添付したメールを自分宛に送信すると、手早く確実に写真の画素数/ファイルサイズを小さくできます