iOS 8には多くの新機能が投入されたが、操作性やユーザインターフェイス(UI)はかなりの部分が維持された。1年前にはiOS 7で「フラットUI」が導入されるという大変更があったばかり、ユーザの混乱を防ぐためにもUIの変更は控えめにしたほうがいい、そのような判断が働いたのかもしれない。
変更された部分もなくはない。前面に表示するアプリを切り替える「Appスイッチャー」はそのひとつで、電話の「よく使う項目」と「履歴」がアイコンの形で表示されるようになった。よく話す相手に電話したいとき、最近話した相手と連絡を取りたいとき、ホームボタンをダブルクリックすればいいのだから、機能的には進化/改良と見るべきだろう。
しかし、アプリの切り替えと通話相手の選択をひとつの画面にまとめるのは少々強引だ。誤ってタップしてしまうほど近くに配置されてはいないものの、操作目的はまるで異なるため、混乱を招きかねない。そもそも、電話とAppスイッチャーがスムーズに結びつくユーザはいるだろうか?
そんなユーザへの配慮だろうか、AppleはAppスイッチャーをiOS 7のときと同様のデザインに戻す方法を用意してくれた。操作はかんたん、『設定』で「メール/連絡先/カレンダー」を開き、「Appスイッチャーに表示」をタップ、現れた2つのスイッチをオフにすればいい。これで、見慣れたiOS 7のAppスイッチャーに戻るはずだ。
操作手順をカンタン解説
1 iOS 8の「Appスイッチャー」。アプリの切り替えと電話する相手の選択を同じ画面で行うよう初期設定されている |
2 AppスイッチャーをiOS 7のときと同じ仕様に戻す場合、『設定』で「メール/連絡先/カレンダー」を開き、「Appスイッチャーに表示」をタップする |
(提供:iPad iPhone Wire) |