LINEは8日、講談社、小学館、メディアドゥと資本業務提携を行い「LINE Book Distribution 株式会社」を設立したと発表した。新会社の資本金は資本準備金を含み3億円。新会社を通じてアジア圏をターゲットにコミックを中心とするデジタルコンテンツ配信のグローバル展開をすすめていく。

現在、アジア圏には日本のマンガ文化への高いニーズがあるものの、デジタルコンテンツをグローバル展開するプラットフォームが少なく、正規コンテンツが手に入りにくため、海賊版が出回っているのが現状。また、国内の出版社にも資金面や人材面で容易な海外展開が難しかったこともあり、LINEら4社は新会社を設立、同社を通じて、アジア圏を中心にビジネス展開を図る。

新会社は出資各社の強みを活かす。LINEは日本国内における「LINE マンガ」の開発・運営基盤、アジアをはじめとしたLINEのユーザーベースを、講談社・小学館はコンテンツを、メディアドゥはデジタルコンテンツの配信システムとして「LINE マンガ」グローバル版を提供を通じてコンテンツの流通を推進していく。

なお、実際のサービス開始は年内を予定。講談社・小学館をはじめとした国内出版社・レーベルから提供を受けた作品を、英語・中国語(繁体字)版にて配信する。

(記事提供: AndroWire編集部)