日本マクドナルドホールディングスは7日、2014年12月期(2014年1月1日~12月31日)の通期連結業績予想の修正を発表した。それによると、中国・上海の食品加工会社が期限切れの鶏肉を使用していた問題の影響で、最終損益は当初予想していた60億円の黒字から170億円の赤字に転落すると見込んでいる。

売上高は2,210億円、営業損益は94億円の赤字、経常損益は107億円の赤字となる見通し。営業損益は1973年以来41年ぶりの赤字、最終損益は2003年以来11年ぶりの赤字となる。当初の業績予想は、売上高が2,500億円、営業利益が117億円、経常利益が107億円だった。

2014年12月期 通期連結業績予想数値の修正(2014年1月1日~12月31日)(出典:日本マクドナルドホールディングスWebサイト)

なお、2014年度通期業績予想には、品質管理システム強化と情報開示の透明性強化への投資として27億円、フランチャイズへのサポートとして32億円が含まれており、同社はこれらの投資を通じてビジネス・リカバリーを図るという。

また、使用期限切れ鶏肉問題に伴い、特別損失として93億円を計上。内訳は、減額損失が62億円、原材料の廃棄費用等が31億円となっている。

今後は、「価格」「メニュー」「店舗」の3分野について早急な改善に取り組むことで、より高い顧客価値を実現していくという。具体的には、「昼マック」の導入や価格体系の見直し、メニュー改革や既存店への投資などを行う。