7日より千葉・幕張メッセでIT・エレクトロニクス展示会「CEATEC JAPAN 2014」が開催された。例年、発表されたばかりのPC新製品や未発表の秋冬モデルが並ぶこともある同展示会。本稿では、会場に展示されていたPC関連の新製品を紹介していこう。
東芝
東芝ブースでは、未発表の10.1型/8型タブレットを参考展示。「紙と鉛筆のような使い心地」を意識したタブレットで、手書きシステムにワコムと共同開発した「アクティブ静電結合方式」を採用し、直線や視差の少ない手書きが可能という。
ペンが付属する手書き特化のタブレット。OSはWindows 8.1の様子。手書き用アプリ「TruNote」ではかなり細かい文字もスムーズに書くことができた。写真右は画像の取り込みや写真のテキスト化ができる「TruCapture」。撮影した写真の文字部分が、高精度でテキスト化されていることがわかる |
手書き用アプリとして「TruNote」「TruCapture」、音声録音機能として「TruRecorder」を搭載。手書き文字の認識や写真・図版の取り込み、活字資料の写真から文字部分をテキスト化できる機能、話者による音声判別が可能な録音機能など、単なる「手書き」のみにとどまらない活用機能を搭載している。
発売日や価格などは未定だが、近日中に登場するとのこと。
シャープ
シャープブースでは、6日に発表されたMEMS-IGZOディスプレイを搭載した7.0型Androidタブレット端末を参考展示。
新開発の「MEMS-IGZOディスプレイ」は、米Qualcommの子会社、Pixtronixとの共同開発により実用化したもの。PixtronixのMEMSディスプレイ技術と、シャープのIGZO技術により、高発色・低消費電力を実現した。
通常の液晶ディスプレイでは、バックライトからカラーフィルタや偏光板を通して前面に光を透過させるが、MEMS-IGZOディスプレイでは、画素の背面に開閉シャッターを搭載するため、フィルタや偏光板が不要で、液晶と比べ2~3倍の光透過効率となっている。消費電力は、一般的な7型液晶タブレットと比べ、同じものを表示した場合、約半分程度まで抑えられるという。
発売時期は2015年上半期で、法人向けに販売。価格なども未定という。
富士通
富士通ブースでは、9月30日にNTTドコモから発表された有機ELディスプレイ搭載10.5型タブレットや、インテルのRealSenseテクノロジーを搭載した未発表のデスクトップPCなどを参考展示していた。
有機EL搭載で約433gと軽量な10.5型タブレット「F-03G」。本体サイズは174×265×8.5mm。解像度は2,560×1,600ドットだ |
23型の未発表デスクトップPC。液晶角度を調節でき、端子類をスタンド部に備える形状は、従来機「WH」シリーズと似ている |
有機ELディスプレイ搭載10.5型タブレットはAndroid 4.4.4を搭載し、約433g(予定)の軽さで、IPX5/8の防水、IP5Xの防塵性能も備えることが特徴。発売は11月中旬。
23型のデスクトップPCは、液晶角度を調節できる製品で、同社の「WH」シリーズに近い形状だ。ブースでは、本体上部にWebカメラ1基と、奥行を測定する赤外線照射部、被写体から反射した赤外線の受け取り部を備え、撮影した被写体の3Dモデル作成や、奥行き感を生かしたゲームが楽しめるデモンストレーションを実施していた。
こちらも発表日などは未定となっている。