VAIOは7日、米ロサンゼルスで開催されているクリエイター向けイベント「Adobe MAX 2014」における、同社初となるタブレットPCの試作機の参考展示と合わせ、同社公式サイトに、展示した試作機「VAIO Prototype Tablet PC」の開発ストーリーを公開した。

公式サイトで掲載された「VAIO Prototype Tablet PC」

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公式サイトでは、VAIOの商品企画を担当する伊藤氏による、試作機開発までのストーリーが綴られている。試作機の開発は、PCと紙のノートを両方持ち歩いている人を見て、伊藤氏が「PCは人の"発想"に関する面が弱い」と感じたことがきっかけ。そして、発想するところから、まとめて伝達する、という一連の作業がPCでできれば、強力なデバイスになるのではと考え、ペンタッチ機能に注力したPCの開発が進められたという。

公開された試作機の主な仕様によると、CPUがCoreシリーズのHプロセッサ(Quad-Core)、グラフィックスがCPU内蔵のIris Proとなっており、Iris Proの搭載から、Haswell世代のCore iシリーズを搭載することがわかる。

ディスプレイは12.3型(3:2)で、解像度は2,560×1,704ドット。主な入出力がUSB 3.0×2、HDMI×1、MiniDisplayPort×1など。Gigabit対応有線LANポートや、UHS-II対応のSDXCカードスロットなども備えている。

試作機は、Adobe MAX 2014で展示されたのち、クリエイターらの意見を取り入れ、再度調整する予定。具体的な製品化の時期などは未定となっている。