ドイツのアウディ社は、10月4日に開幕した2014年パリモーターショーに、コンセプトカー「TT スポーツバック コンセプト」を出展した。4シーター5ドアのスポーツカーで、400PSの4気筒エンジンを搭載する。

アウディ「TT スポーツバック コンセプト」

同モデルは現行の「TT」よりひと回り大きなボディを持ち、そのサイズは全長4.47m、全幅1.89m、全高1.38mとなっている。これは現行モデルより29cm長く、6cm幅広く、高さは3cm低い。

エクステリアデザインは、2ドアクーペと見間違うほど流麗で、とくにリアの造形はハッチバックに見えない。フロントにはシングルフレームグリルを採用し、下端にquattroバッジが備わる。また、2ドアクーペのものよりも平たく幅の広い、ダークアルミルックのハニカムグリルインサートがはめ込まれている。ホイールは21インチという大径サイズに。

エンジンは2.0リットルの4気筒ながら、直噴ターボとすることで400PSを達成。そのパワーは7速Sトロニックを介してquattro(フルタイム4WD)に伝えられる。0-100km/h加速はわずか3.9秒。燃料消費量は平均で100kmあたり7.0リットルに抑えられている。

インテリアはスポーティさと5ドアセダンの機能性を同時に実現したもので、ダッシュボードやドア上の薄型の操作類や、室内全体を貫く長いセンターコンソールなどが特徴となっている。リアには2名分のスペースがあり、シートは前席同様ヘッドレスト一体型のセパレートシートを採用。バックレストは可倒式で大きな荷物がテールゲート下のラゲッジルームに積めるようになっている。