低価格かつシンプル操作でセキュアなリモートアクセスを実現! 簡単かつ低価格でセキュアなアクセスを実現

JTBグローバルマーケティング&トラベルでは、社外から社内システムへセキュアにアクセスできるソリューションを探し始めた。その際に重要視したのは、まず現在の課題解決に向けた要求が満たせていると同時に、価格面で大きな負担にならないこと。そしてもうひとつ、営業担当者は全員がIT関連の知識を有しているわけではないため、できるだけ簡単なものであることが求められた。 候補としてはSaaS型のリモートデスクトップソリューションなどもあったが、長期的に見ると価格面で折り合いがつかなかったそうだ。そんな中で注目したのが、サスライトのシンクライアントソリューション「SASTIK III Thin-Client Layer」である。

選定理由について、今野氏は「弊社が抱えていた課題解決に十分な機能を備えているほか、既存のPCにUSBキーを挿すだけでシンクライアント化できる手軽さ、ユーザー側で特別な操作が要らない簡単設計もポイントでした。これだけの機能を有していながら、比較製品の中で1番リーズナブルなのですから非の打ちどころがありません」と語る。

SASTIK III Thin-Client Layerは、社内で現在使用しているPCにUSBキーを挿すだけで、仮想的にシンクライアント環境を構築することが可能だ。サーバー上のデータを使用する際は、一時的に端末内へ作成した「シンクライアントレイヤー」という暗号化領域で作業を行い、使用後はシンクライアントレイヤーごと消去する。これにより端末へデータを残すことなく、セキュアかつ簡単にシンクライアント化が図れるのである。仮にUSBキーを紛失した場合、USB内部に情報を保存していないためアクセスを不許可にするだけで済み、サーバーでアクセスログが確認出来るのも安心だ。また、端末ほど高価でないためコスト的なダメージが最小限に抑えられるのもメリットだ。

グローバル企業ならではのコンプライアンス問題を無事通過したワケとは?

シンクライアント化でコンプライアンスもクリア

同社ではSASTIK III Thin-Client Layerについて、2012年末からテスト導入を開始。サーバーを仮構築し、実際の導入と同じような環境でトレーニングや使い勝手のチェックなど各種検証を行った。このテスト導入には、各部署から選出した代表者約20名が参加したという。

実務レベルでも問題がないことを確認した上で、2013年末にSASTIK III Thin-Client Layerの正式導入を決定。前田氏は「導入に際しては、JTBグループおよび弊社のコンプライアンスに違反しないかを念入りに確認しました。海外では日本と比べて盗難被害が多いのですが、万が一端末が盗まれた場合、もっとも気にしなければならないのがお客さまの個人情報や顧客リストなどのデータです。

日頃から持ち歩く端末にデータが残るとコンプライアンスの観点から承認できないため、SASTIK III Thin-Client Layerの仕様を説明して無事に承認が得られました」と語る。 そのほか、外出先から社内へアクセスできる点について、営業や企画からは大いに評価されていた一方で、いざ稟議(りんぎ)を通す際に、総務から夜間や休日などの勤務管理をどうするのか、といった指摘が出てきたそうだ。

そこで同社は従業員数約400名に対し、100本のUSBキーを導入。まずは各部署の管理監督者へ配布し、彼らが承認した社員に限定して配布するという方法を採用した。 実際の使い方としては、各種資料を保存しているファイルサーバー、社外秘の旅行関連情報「タリフ」や勤怠管理・申請書類・エージェント向けのB2B販売システムを含むイントラサイト、一部の社内システムに対して社外からアクセスすることが可能。 これにより、従来と比べて飛躍的に業務効率が向上したという。ユーザーの使い勝手に関しては、導入時に数件の問い合わせがあった程度で、喜びの声が大半を占めていたそうだ。

最後に今野氏は「基本的に“使いやすさ”と“安全性”は相反するものだと思っていますが、そうした意味でSASTIK III Thin-Client Layerは求められるポイントを押さえ、なおかつ使いやすいという非常にバランスの取れた製品ですね。 現場担当者にとっては、なによりセキュリティー面を意識せずに使えるのが魅力でしょう。『これをやってください』と注意喚起しても忘れる人は必ず出てきますが、それが必要のない状況を作り出してくれるのはIT管理者としてもうれしい限りです」と、満足そうな表情でSASTIK III Thin-Client Layerの魅力を語ってくれた。

『訪日旅行のプロフェッショナルJTBが選んだシンクライアントとは?

本稿で紹介している、SASTIK III Thin-Client Layerについて少しでも気になった点がございましたら 下記お問い合わせ先をご確認の上、お問い合わせください。
お問い合わせ先は⇒こちら