iPhoneからAndroidスマホ、AndroidスマホからiPhoneに機種変更した人はいるだろうか。そうしたユーザーたちは、それぞれの違いをどのように感じているのか。iPhoneからAndroidスマホに変更したマイナビニュース会員196人を対象に、変更後困ったところを聞いてみた。
iPhoneと比べてセキュリティ面がちょっと……。
iPhoneからAndroidに変更して困ったり戸惑ったりした点を聞いてみた。
最も多かったのは、「ウイルスなどセキュリティ面で不安」という回答。196人中25.0%となる、49人が回答した。ユーザーに危害を加えるウイルスやマルウェアの感染はアプリのインストールによるものが多い。iPhoneのアプリは、Appleが管理する「App Store」のみで提供されているのに加え、同社の審査を通過する必要がある。Androidアプリは、Googleが管理する「Google Play」以外にも、アプリを提供しているサイトや開発者が多い。それだけ自由度が高いというのも、Androidアプリの魅力ではあるのだが、逆に言えば危険なアプリが潜んでいる可能性も高いということだ。
次に多かったのは、「使いにくい」(41人、20.9%)。やはり、iPhoneからAndroidに変更した直後は異なる使用感に、違和感を持ったり慣れるまで時間がかかるユーザーが多いようだ。
3番目は、「欲しいアプリが少ない」(35人、17.9%)。実は、App StoreとGoogle Playにて提供されているアプリの総数自体はあまり差がない。Appleが毎年行っている開発者向けイベントWWDC 2014の基調講演にて、約120万のアプリが存在するとアナウンスがあった。Androidも同時期にGoogle Play上に存在するアプリの数は約120万(AppBrain調べ)。ただ、Androidのみ、iPhoneのみで提供されているアプリも多く、「iPhoneのときに使っていたあのアプリが、Androidじゃ使えない。困った!」という人が多いのではないだろうか。
続いて、「デザインが良くない」(31人、15.8%)。iPhoneに比べディスプレイの大きいものが多いAndroidスマホ。iPhoneと違い、様々なメーカーが発売しているAndroidスマホ。デザインも多種多様なのだが、満足していないユーザーもいるようだ。
「その他」(24人、12.2%)と回答した人の意見としては、「慣れないから使いにくい」という操作性や使い勝手の面での意見が多かった。iPhoneとAndroidでは、ユーザーインターフェイスや設定方法などが大きく変わる。思うように操作できないことで、困ってしまうケースも多いと思う。
ほかには「ボタンがない」という意見もあった。iPhoneと言えば、どんな状態からでもホーム画面に戻れる「ホームボタン」が搭載されている。Androidスマホには、物理ボタンのついていない機種も多く、この辺りもiPhoneユーザーがAndroidに乗り換えた際に戸惑うポイントのひとつだろう。
総合すると、iPhoneユーザーがAndroidを使用したときに困るのは、機能面よりも大きく変わる使用感のようだ。iPhone 4SからiPhone 5に機種変更した場合でも、あまり使用感が変わらずに使用できる。iPhoneユーザーにとっては、Androidの自由度や個性が裏目になってしまっているのかもしれない。
調査時期:2014年7月16日~2014年8月25日
調査対象:iPhoneからAndroidスマートフォンに機種変更したマイナビニュース会員
調査数:196件
調査方法:インターネットログイン式アンケート
(記事提供: AndroWire編集部)