NVIDIAは2日、同社のモバイル向け最新プロセッサ「NVIDIA Tegra K1」を搭載した8型Androidタブレット「SHIELDタブレット」とワイヤレスコントローラ「SHIELD ワイヤレス・コントローラー」を日本国内で販売すると発表した。本日より受注を開始し、10日より出荷の予定で、価格はオープン。店頭予想価格は「SHIELDタブレット」が40,000円~45,000円、「SHIELD ワイヤレス・コントローラー」が8,000円~9,000円の見込み。

「SHIELDタブレット」と「SHIELD ワイヤレス・コントローラー」

「SHIELDタブレット」は、「NVIDIA Tegra K1」の高いパフォーマンスを生かしたゲーミング向けの製品。デスクトップPC向けのディスクリートGPUでも採用する"Kepler"アーキテクチャをベースとしたGPUを統合することで、PC向けのAPIやゲームエンジンにも対応する。

「SHIELDタブレット」

北米ではストレージ容量16GBのWi-Fiモデルと、容量32GBのWi-Fi+LTEモデルがすでに販売済みだが、国内ではWi-Fiモデルを販売する予定で、LTE対応モデルは「検討中」だという。

Keplerアーキテクチャ以降のGeForce GTXクラスのGPUを搭載したPCから、ゲームの映像をストリーミングでタブレットに配信する機能「GameStream」や、ゲームのプレイ動画を録画する「ShadowPlay」を搭載する。また、システムレベルでゲームの実況動画サービス「Twitch」との連係機能を備える。

オプションとして提供される「SHIELD ワイヤレス・コントローラー」は、2つのアナログスティックと左右のアナログトリガー、バンパーボタン、A/B/X/Yボタン、Androidの「ホーム」 と「戻る」ボタン、ボリュームボタン、タッチパッドを備えた多機能コントローラ。Bluetoothではなく、Wi-Fi Directで接続することで操作時の遅延を削減するとしている。

SHIELD ワイヤレス・コントローラー

Androidの「ホーム」 と「戻る」ボタンやタッチパッドの搭載で、コントローラでもAndroidタブレットの操作がしやすいように最適化されている。

タブレット本体の主な仕様は、プロセッサがNVIDIA Tegra K1(2.2 GHz ARM Cortex A15 CPU)、メモリが2GB、ストレージが16GB、グラフィックスが192コアのKepler GPU(統合GPU)、OSがAndroid 4.4.2(KitKat)。

インタフェースがMicro USB 2.0×1、Mini HDMI×1、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN + Bluetooth 4.0 LE、カメラ(前面背面ともに500万画素)、microSDXC対応スロット、スタイラスが付属する。

バッテリ駆動時間は高解像度の動画を再生した場合で約10時間。本体サイズはW221×D126×H9.2mm、重量は約390g。

このほか、オプションとして専用カバーである「SHIELD Cover」も用意する。マグネットによる取り付けでスタンドとしても利用できる。こちらの店頭予想価格は4,000円~5,000円の見込み。

SHIELD Cover