「鏡を見ると、まぶたが重たくどんよりしている」「アイメークをしているのにパッチリした目元に見えない」……。印象的な目にしようと励んでいるものの、うまくいかずに悩んでいる女性は少なくないかもしれない。
特に元来一重というわけではなく、「以前はもう少しパッチリとした目元だったはずなのに、最近まぶたが重たく感じる」という人は、日々のちょっとしたクセやメーク習慣が影響している可能性が考えられる。
まぶたを引っ張ったり、こすったりする動作はNG
まぶたが重たく下がって、視野がせまくなってしまう症状に「眼瞼下垂(がんけんかすい)」というものがある。先天的になっている人もいるが、多くは年齢とともに次第にまぶたを持ち上げる腱(けん)が弱くなり、まぶたが落ちてくる症状をいう。症状が出るのは主に50代以上なので、20~30代でこの眼瞼下垂になるというケースはまれだ。
ただ、若い世代でもこの眼瞼下垂のような症状が出るのが、ハードコンタクトレンズを使っている人だ。ハードコンタクトレンズの場合、まぶたを引っ張ってレンズの装着をすることが多い。そのため、まぶたの皮膚が伸びてたるむことなどで、ぼんやりとした目元になることがある。また、引っ張るだけでなく、目をこする動作もまぶたの皮膚にダメージを加えてしまうためによくない。
まぶたに負担をかけすぎると、下垂状態が早く訪れる
まぶたに負担がかかる生活をしていると、今は自分にしかわからない程度のまぶたのたるみでも、将来的に眼瞼下垂の時期を早めてしまうことも考えられる。年齢とともにまぶたは次第にたるむため、誰しもがまぶたは下垂状態になるが、その時期が早くなったり、大きな症状として現れてしまったりすることがあるというわけだ。
これは女性だけでなく、男性も同様に起きるのでまぶたに負荷をかけないことが重要になってくる。まぶたに負担がかかる生活は日常で無意識に行っていることが多いので、自分はしていないか意識的にチェックして、必要ならば生活改善に努めてみてはいかがだろうか。
対策1 コンタクトレンズの装着はまぶたを強く引っ張らないように意識
ハードコンタクトを使用している人は、装着時にまぶたを引っ張り過ぎないようにしよう。1日で考えれば朝晩のわずかな時間ですむ動作だが、365日積み重ねると結構な時間となり、まぶたへの負担も相当なものになるだろう。休日や家にいる日はメガネを着用する時間を作るなど、負担を減らすようにしよう。
対策2 アレルギーは早めの治療を
まぶたがたるむ大きな要因として、こする動作がある。花粉症などのアレルギーで目がかゆくなる人は、ゴシゴシとこするたびにまぶたに負担をかけることになる。花粉症などのアレルギー症状が出そうというときには、早めに治療して目のかゆみが出ないように調節しよう。
対策3 過度なアイメークも負担に
つけまつげやまつげのエクステそのものが、まぶたをたるませるわけではない。だが、毎日つけまつげをして、外すときに強く引っ張ったり、刺激が強い接着剤などを使ったりすると、まぶたに必要以上のダメージを与えてしまうことになる。つけまつげを外すときには、強く引っ張り過ぎず、手を添えてやさしくはがすようにしよう。
対策4 アイメークをゴシゴシこすって落とさない
パッチリ目元に見せたくて、アイラインをかなり濃く書いている人も多いはず。アイラインそのものは悪くはないが、クレンジングでゴシゴシと目をこするように洗ったり、コットンで強くふき取ったりすると、まぶたは悲鳴をあげる。コットンにアイリムーバーをたっぷりと含んでまぶたに軽く押し当てて、2~3秒おいてからやさしくふき取るようにしよう。また最近は、目に負担をかけず、アイケアもしてくれるアイライナーなども出ているので、そういうものを使用するのもいいかもしれない。
対策5 しっかりと保湿をし、睡眠もたっぷり
保湿と睡眠も大事だ。目元の皮膚は薄いので目元用のアイケアアイテムでしっかりと保湿し、目をいたわるためにも睡眠時間をたっぷり取るようにしよう。