中国Lenovoと米IBMは29日(米国時間)、2014年10月1日を効力発生日として、LenovoによるIBMのx86サーバ事業買収のクロージング手続きを開始すると発表した。当局から必要な承認もなされており、この取引により、Lenovoは世界で42.1億ドル規模のx86サーバ市場において、第3位のメーカーになるという。
LenovoとIBMは2014年1月、IBMのx86サーバ事業をLenovoが買収する計画への合意を公表済み。2014年6月には、日本でIBMのx86サーバと関連したシステムやソリューションの検証などを行う新会社を六本木に設立している。
Lenovoが取得するのは、System X、BladeCenter、Flex Systemブレードサーバおよびスイッチ、x86ベースのFlex統合システム、NeXtScaleおよびiDataPlexサーバと関連ソフトウェア、ブレードのネットワーキングおよび保守業務。System zメインフレーム、Power Systems、Storage Systems、POWERベースのFlexサーバ、PureApplicationおよびPureDataアプライアンスについては、IBMが保持する。
保守サービスはIBMが一定期間、Lenovoを代行して提供する。x86サーバ事業は、LenovoのEnterprise Business Groupの下に組織される。
買収価格は、2014年1月の発表時点では約23億ドルだったが、今回の発表によると21億ドルとなっている。このうち、約18億$が現金で、約2億8000万ドルがLenovo株で支払われる。クロージング手続きは主要国では米国時間で水曜日から、それ以外の国では年内に完了する。