ヒューマンアカデミーはこのほど、「犬・猫」に関する調査の結果を公表した。
同調査は、19日から22日にかけて、全国の20歳~59歳の猫飼育者150人・犬飼育者150人を対象に、インターネットを通じて実施したもの。
ペット飼育者の心配のタネは「病気」
今までにかかった医療費の最大金額を聞いた。犬飼育者、猫飼育者共に「1万円以上」との回答が7割を超える結果となった。一方、「5,000円未満」との回答は、共に約1割という結果となった。ペット保険加入者も増えつつはあるが、しかし一方で未加入の飼い主さんもまだまだ多いもの。人間の健康保険のようなシステムがない分、どうしても猫や犬の治療費は高くついてしまう。
マイナビニュースでも以前、「愛猫の病気でかかった金額を飼い主194人に聞いてみた」という記事を掲載したことがある。最高額はなんと80万円(尿結石の手術と入院代)。大切な家族の命を守るためにも、猫や犬の飼い主にとって、病気に備えることは実に重要であることがわかる。
最大医療費の原因は「去勢・避妊」
今回の調査における最大医療費の原因は「去勢・避妊」が最も多く、全体で53.7%が回答した。また、猫飼育者に関しては65.3%と6割を超えた。
メス猫の場合、最初の発情が来る前に避妊手術をするのが一般的で、手術は1泊の入院が必要なことがほとんど。麻酔を使用して開腹手術を行う。値段は病院によって大きく変動するが、20,000~35,000円と、オス猫よりも少し高めな傾向にある。
一方、オス猫の去勢手術の値段は15,000円~20,000円であることが多い。メス猫とは異なり、開腹手術ではないため、たいていは日帰りで退院することが背景にあるだろう。ほとんどの病院で、生後4カ月以上であることと、体重が2kg以上であることが手術を行う条件として提示される。オス猫特有のスプレー行為が見られる前に手術をする飼い主さんが多いだろう。
体調不良時に動物病院へ連れていく
どのような時に動物病院へ連れていくかを聞いたところ、全体では「体調不良」、「予防接種」、「ワクチン」が多い結果となった。しかし、猫飼育者は「体調不良」が最も多く75.3%、犬飼育者は「予防接種」が多く80.7%が回答した。
ペットの心配事では犬飼育者と猫飼育者で大きな差はなく、共に、「病気」が最も多く67.0%が回答した。
ケア方法を勉強している飼い主は3割に満たない
日頃からペットの健康についてのケア方法を勉強しているかと聞いたところ、「日常的にしている」と回答した人は全体で27.7%と3割に満たない結果となった。犬、猫飼育者で比較をすると、犬飼育者は「日常的にしている」との回答が32.0%だったのに対し、猫飼育者は23.3%と、8.7ポイントもの差がついた。
通信講座「愛猫健康講座」を開講
同社は、東京猫医療センターの服部院長監修による通信講座「愛猫健康講座」を開講。愛猫家としての知識・教養を身につけることが目的で、テキストは「愛猫のためにできること(症状で分かる猫の健康と病気編)」と「同(猫の雑学・豆知識編)」。100問の〇×式テストで理解度をチェックし、合格ライン(8割)に達すると「キャットフレンドリーパーソン」の認定カードが授与される。
猫は警戒心の強い生き物であるため、具合が悪いことを隠す傾向にある。「なんだか元気がないな」「いつも様子が違うな」と思ったときには、すでに手遅れである場合もある。 そのため、愛猫が病気であることを早期に発見するためには、何よりも飼い主が正しい知識を身につけ、すぐに異変に気づくことができるようにすることが大切だ。 この通信講座では、そうした基本的な知識をシステマチックに学ぶことができる。通信講座であるため、忙しい飼い主でも時間を気にせず勉強できるのは魅力的だ。
テストの内容は、例えば「猫は甘みや塩味をあまり感じることができない?」、「猫にも血液型がある?」、「猫の本来の体温は人と同じ36~37℃である?」といった質問に、「はい」か「いいえ」で回答するもの。
教材には、愛猫健康グッズが3点、グルーミングブラシ、猫用デンタルキット、ペット用体温計がつく。さらに、服部院長に愛猫健康相談ができる相談シートもセットされる。価格は4万5,000円(税込)。詳細は同社のWEBサイトで確認することができる。