男女の共同生活を追ったフジテレビ系の番組『テラスハウス』の最終回が29日に放送され、2年の歴史に幕を閉じた。

メンバーからのサプライズに涙を流した菅谷哲也

『テラスハウス』は複数の男女の共同生活を追ったリアリティ番組で、2012年10月にスタート。これまで22人のメンバーが出演し、98週にわたって放送された。29日の最終回では、今井華、筧美和子、chay(永谷真絵)、北原里英といった歴代メンバーを含めた総勢21人が集まり、盛大なパーティーが開かれた(今井洋介は仕事で欠席)。一夜明け、一人ずつテラスハウスを後にしながら、最後に残ったのは島袋聖南と菅谷哲也の2人。共に番組スタート時から出演し、島袋は昨年4月に一度離れて、今年1月から再び同所での生活をスタートした。その夜、2人きりのテラスハウスで、グラスを交わしながらそれぞれの思いを語りはじめた。

菅谷は「俺、こんな風に終わると思ってなかった」と言いながら、「どんなモチベーションで入ってきた?」と島袋に問いかける。「分かんない。入ってみただけ。面白そう」と返って来た言葉に、菅谷は「俺も"面白そう"だけで入ってきた」と同意。「ここで2年間過ごして、いろんな人たちに出会わなかったら、自分がどんな人になってたんだろうって思う。どんな道を歩んでたのかなって思うし。いろんな人たちに出会えたことは、これからずっと自分の財産になると思う」と2年間を振り返り、「良かったよね、来て」としみじみと語った。

翌朝、島袋は一足早くテラスハウスを去った。遅れて起床した菅谷は、島袋が黒板に書き残したメッセージ「テツ ごめんね。先に出ます。最後はテツが鍵を閉めて下さい。今まで一緒に過ごせて楽しかったよ!」を見て、最後の1人になったことを知る。テーブルの上には、歴代メンバーがサプライズで用意したメッセージカード入りのアルバム。ページをめくるごとにさまざまな思いが込み上げ、菅谷は顔を覆って涙を流した。そして、2年前の初々しい姿からはじまり、これまでのさまざまな場面が映像で映し出された。

同番組のエンディングは、これまでドアが閉まる音で締めくくられていた。最終回も同様に、菅谷がテラスハウスを出てドアが閉まると同時にスタッフクレジットの画面に切り替わった。いつもならここで終わるはずが、さらに続きが。もう1つの扉を開けて外を見た菅谷は、何かを見て驚きの表情を浮かべ、そこで番組は終わった。