岐阜県白川村は、世界遺産・白川郷の合掌造家屋で、国指定重要文化財の"旧遠山家住宅"を、使われていないスペースや建物を簡単に貸し借り出来るインターネットサービス「スペースマーケット」に期間限定で出展する。
遊休スペースの利用していない空き時間を有効活用
スペースマーケットとは、遊休スペースの利用していない空き時間と、スペースを必要としているユーザーとマッチングさせるインターネットプラットフォームサービスのこと。様々な種類の貸しスペースを、ユーザーは使用目的に応じて探し、1時間単位から簡単に借りることができる。
同サービスには、青山迎賓館(結婚式場)、ユナイテッド・シネマ豊洲(映画館)、正蓮寺(お寺)など、様々なスペースが100以上登録されている。このほど期間限定で出展する"旧遠山家住宅"は、白川郷の代表的な合掌造家屋のひとつ。2014年11月より保存修理工事に入るため、工事終了後に教育的に使用する機会や、改修工事後の活用方法のアイデアを積極的に模索するため、2014年10月の一定期間に限定し、試験的に一般開放する。
貸出可能時間は、2014年10月1日~31日のうち毎週水曜日。時間は10時~16時まで。利用金額は、1日2万4,000円。1日1団体1棟貸し切りとなる。
白川村は2014年1月から地域おこし協力隊を導入
白川村は、2014年1月から地域おこし協力隊を導入し、限界集落や空き家など他の中山間地域と同様に村が抱える課題の解決に取り組んでいる。今回は、昨今「空きリソース」に特化したビジネスが国内外で活発化していることに注目し、スペースマーケットに出展した。地方自治体が管理する建物が「スペースマーケット」に出展されるのは、全国で初めての取り組みであるという。
今後も、村内など中山間地域に眠る各種資源と、国内外の様々なベンチャー企業やソーシャルメディア、ITサービスなどを組み合わせ、地域課題の解決や地方創生の活性化を目指していくとしている。