JR南武線に導入される通勤形車両E233系の展示会が28日、登戸駅にて開催された。同車両は10月4日から運行開始し、当日は武蔵中原駅で出発セレモニーも行われる。
南武線のE233系(8000番台)は6両編成で、定員は924名(従来の205系は848名)。黄色・オレンジ・茶色のラインカラーはE233系にも受け継がれ、先頭車(1・6号車)には沿線の街並みをイメージしたデザインも施された。乗務員扉付近のオリジナルロゴは、南武線の「明るく弾む伸びゆく沿線」のイメージをデザインしたものだという。
車両展示会に使用されたのはN1編成で、オリジナルの「つなげる つながる なんぶせん」ヘッドマークが掲出された。10時すぎに登戸駅2番線に到着し、新型車両をひと目見ようと、沿線利用者や鉄道ファンが多数来場した。
車内展示物も充実しており、「懐かしの南武線写真展」と題し、国鉄時代の南武線各駅の写真や、かつて南武線で活躍した旧形電車および101系・103系の写真を展示した車両も。来場者から当時を懐かしむ声も挙がっていた。南武線沿線の神奈川県川崎市、東京都稲城市・府中市・国立市も観光物産などを展示。川崎市制90周年のヘッドマークと記念撮影できるコーナーも設けられた。
車内にはE233系のプラレールも設置され、多くの子供たちでにぎわっていた。改札外コンコースでは、南武線E233系のデビューを記念した記念弁当や記念プレートなどの商品も販売。小学生以下を対象に、こども駅長制服記念撮影会も行われた。
南武線E233系がデビューする10月4日には、武蔵中原駅9時40分発の電車(川崎行)の発車に合わせ、武蔵中原駅2番線にて出発セレモニーを開催。川崎市長やJR東日本・総合車両製作所の関係者らが出席し、来賓・主催者挨拶や駅長による出発合図などが行われる。
また、南武線E233系デビュー記念入場券も10月4日8時から販売開始。3駅分の大人用入場券を1セットとし、3種類発売される予定で、発売額は1セット420円。発売期間は11月3日までだが、売切れ次第販売終了となる。他に記念商品も発売され、10月4~14日には南武線主要駅で「懐かしの写真展」も開催される予定だ。