サントリーホールディングス(以下、サントリー)は25日、酒類事業の組織変更を2014年10月1日付で行い、サントリー酒類をスピリッツ(蒸留酒)事業とビール事業に分割すると発表した。

これにより、サントリー酒類はスピリッツ事業の専業会社となる。ビール事業については、新会社「サントリービール」を設立して独立した経営を行う。サントリービールの下には、「宣伝部」「海外戦略部」「ロジスティクス部」「ARP室」を新設し、会社組織の基盤強化を図る。一方、サントリー酒類はビーム サントリー社の傘下に置き、経営を統合するという。

なお、サントリービールの社長には水谷徹氏が就任し、サントリー酒類の社長には現常務取締役の小泉敦氏が昇格する。

サントリーは併せて、同社次期社長の新浪剛史氏が25日付で取締役に就任したと発表。このほか、資金力調達の拡充を目的とした「金融管理部」の新設、サントリービア&スピリッツおよびサントリーワインインターナショナルの組織再編、台湾における健康食品事業の拡大を図るために「サントリーウェルネス台湾」を新設することなどを発表した。