楽天が運営する楽天トラベルは9月22日、「秋の旅行先 都道府県別伸び率ランキング」を発表した。
増便の影響も
同ランキングでは、9月3日時点での2名以上利用時の予約人・泊数実績をもとに、前年同期比の伸び率を算出した。調査対象期間は10月1日~11月30日。
1位となったのは佐賀県(+91.3%)だった。同県の有明佐賀空港に、今年から羽田空港や成田空港といった首都圏の空港からの増便があったことが一因とみられている。特に、イベントやキャンペーンを展開している「嬉野温泉」と「武雄温泉」を含むエリアは前年比+100.6%と賑(にぎ)わっているとのこと。
2位は福岡県(+76.8%)で、大河ドラマで話題となった歴史上の人物「黒田官兵衛」ゆかりの地として人気を集めた。特に、黒田家の家臣団「黒田二十四騎」ゆかりの地や西光寺を含むエリアは前年比+178.0%と旅行客が大幅に増加。福岡城跡のある福岡市周辺エリア(+88.1%)や秋月城下町を含む久留米周辺エリア(+73.2%)も人気で、黒田官兵衛ゆかりの地を周遊する旅行が盛り上がっているという。
3位の徳島県(+69.9%)では、国定公園指定50周年を迎えた「剣山国定公園」の「祖谷のかずら橋」「大歩危峡」を含む徳島北部エリアが前年比+70.0%。"世界三大潮流"やパワースポットとして知られる「鳴門海峡」や紅葉の名所として知られる「丸山公園」などを含む鳴門・徳島市内エリアが前年比+71.2%となった。パワースポットや紅葉を周遊できるエリアの人気が高まっていることが分かる。
4位は新潟県(+63.7%)、5位は長崎県(+57.1%)となった。長崎県には「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」や「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」があり、世界遺産候補として注目されている。
なお、第10位までのランキングは以下の通り。
秋の旅行先 都道府県別伸び率ランキング
1位)佐賀県(+91.3%)
2位)福岡県(+76.8%)
3位)徳島県(+69.9%)
4位)新潟県(+63.7%)
5位)長崎県(+57.1%)
6位)埼玉県(+43.9%)
7位)岩手県(+42.6%)
8位)大阪府(+41.0%)
9位)愛媛県(+40.3%)
10位)山形県(+37.0%)