ソニーは9月25日、φ70mmの大口径HDドライバーユニットを搭載したハイレゾ向け高級ヘッドホン「MDR-Z7」を発表した。発売は10月18日で、価格はオープン。推定市場価格は56,000円前後(税別)。

MDR-Z7

MDR-Z7は超高域100kHzまでの広帯域再生を実現したヘッドホン。2010年10月に発表した「MDR-Z1000」では、φ50mmのHDドライバーユニットを使用していたが、MDR-Z7ではそのサイズをφ70mmに拡大した。耳全体を覆うサイズの振動板により、ボーカルや楽器の音色を正確に再生し、音の広がりや余韻などの空気感を表現する。

振動板の表面にはアルミニウム皮膜をコーティング。異なる2つの素材の相互作用により、全帯域にわたって内部損失を抑え、透明度の高いサウンドを提供する。ボイスコイルの巻き線には銀コートOFC(CCAW)を採用し、ここでも信号伝送ロスを低減している。

70mmHDドライバーユニットを採用

ハウジングには、空気の流れをコントロールするポートを設ける「ビートレスポンスコントロール」を採用し、低域の立ち上がりを向上させた。イヤーパッドはエルゴノミクス立体縫製となっており、密閉性を高めて音漏れを防ぐとともに、迫力ある低域再生を実現した。

ケーブルは着脱式で、グラウンドをLRチャンネルでで分離した4芯構成。長さは3mで、先端はφ6.3mmプラグとなっている。バランスケーブル(2m)が付属しており、同日発表の「PHA-3」などバランス接続に対応したヘッドホンアンプにつなぎ、そのポテンシャルを体感することも可能だ。

主な仕様は、再生周波数帯域が4Hz~100kHz、インピーダンスが70Ω、感度が102dB/mW、最大入力が2,000mW、質量が335g(ケーブル除く)。