日本銀行は25日、2014年8月の企業向けサービス価格指数(速報、2010年平均=100)を発表した。それによると、広告や運輸など企業間で取引する価格水準を示す企業向けサービス価格指数は前年同月比3.5%上昇の102.3となり、14カ月連続で上昇した。上げ幅は前月確報値の3.4%から0.1ポイント拡大した。
前月比は0.2ポイント低下となり、2014年1月以来7カ月ぶりの低下。消費税を除いたベースでは前年同月比0.8%上昇の99.6で、上げ幅は前月と比べて0.1ポイント拡大。前月比は0.2%低下と、2014年4月以来4カ月ぶりに低下した。
為替相場や海外景気の影響を受けにくい総平均(国際運輸を除く)は前年同月比3.5%上昇の102.2で、上げ幅は前月より0.1ポイント拡大。前月比は0.2%減と7カ月ぶりに低下した。
業種別に見ると、運輸・郵便は前年同月比3.7%上昇し、寄与度も前月比で0.06ポイント上昇した。このうち、国内航空旅客輸送は前年同月比6.6%上昇、外航貨物輸送は同3.9%上昇、国際航空旅客輸送は同1.7%上昇した。
不動産は前年同月比3.3%上昇、寄与度は前月比0.02ポイント上昇。このうち、事務所賃貸は前年同月比3.5%上昇、店舗賃貸などのその他不動産賃貸は同3.4%上昇した。
一方、広告は前年同月比2.8%上昇したものの、寄与度は前月比0.09ポイント低下。リース・レンタルも前年同月比3.9%上昇したのに対し、寄与度は前月比0.02ポイント低下した。