「ウーマンウェルネス研究会supported by Kao」はこのほど、全国の20~69歳の女性1,030人を対象に実施した「女性の生活習慣と健康意識」に関する調査結果を明らかにした。調査期間は7月。
「気になる健康課題」について尋ねたところ、最も多い回答は「お腹周りの脂肪」(82.1%)だった。以下、「運動不足」(81.6%)、「筋力の低下」(80.9%)、「代謝の低下」(79.8%)と続いており、見た目や体重の増減などに関わる課題を気にしていることがわかる。
「お腹周りの脂肪が気になる」女性(846人)の生活意識について調査すると、77.8%が「あまり動いていない」、59.6%が「家にこもりがち」、70%が「食べ過ぎてしまう」と回答した。「お腹周りの脂肪が気にならない」人(184人)と比較して、全ての回答率が高いという結果になっている。
「お腹周りの脂肪が気になる」女性のうち、56.1%が過去1年間にダイエットをした経験があると回答した。ダイエット方法も、運動せずに食事制限だけに取り組んだと64.8%が回答している。そのダイエット法の効果について尋ねると、「効果が見られなかった」「リバウンドした」など失敗したという回答が、80.5%にものぼった。
同研究所によると、脂肪は筋肉で燃焼されるが、筋肉量は加齢とともに減少するという。また「動かず、家にこもって、食べ過ぎる」という生活習慣に陥ると、ますます筋肉量が減り、代謝の低下を招いて、やせにくい身体になる。
「食事制限のダイエットを取り入れると、リバウンドしやすく、ますます脂肪が増えて代謝が低下します」(同研究所)。代謝が低下すると疲れやすくなるため動かなくなり、さらに痩せにくい体になる、という「代謝スパイラル」に陥る可能性があるという。