SuMiKaは10月4日~13日に、小屋をテーマにした暮らしの見本市「小屋展示場」をオープンする。住宅展示場ならぬ小屋展示場とは一体どんな場所になるのか、一足早く紹介したい。
小屋に住んだり仕事をしたり
小屋展示場とは、SuMiKa(スミカ)に登録している建築家や工務店が設計したユニークな小屋を展示販売するというイベントだ。SuMiKaは、Webを使って効率的で快適に特注品などを注文する「スマートメイド型」のWebサービスを提供している。
「注文住宅ではなくて、10~50万円くらいの小さいリフォームの市場を楽しめるようにしたい」という考えが同社にはあるという。小工事の紹介が目的で、象徴的なのが小屋だったのだ。
また、アメリカでは30平方メートルくらいの小屋で家族と暮らしたり、仕事場にしたりするというムーブメントがあるという。"small house"や"tiny house"などと呼ばれており、「身の丈に合った暮らし」を求める人が増えているそうだ。その価値観が今の日本にもフィットしており、消費者からも求められていると感じたとのこと。
14団体が個性的な小屋を披露
今回の展示では、物置としての小屋は対象外。人が使う離れのような小屋が展示される。出展するのは、「ウィズハウスプランニング」「クルー(48PRODUCT)+森田建築設計+カントリーベース」「建栄」「ジェイスタイル・ガレージ」「鈴木菜央(greenz.jp 編集長)+YADOKARI」「谷尻誠+MaKeT」「タマホーム」「東急ハンズ+キューブスタイル」「夏水組+バウム」「日南鉄構」「ヒロ建工」「桃山建設」「モンベル」「米田智彦(ライフハッカー日本版 編集長)+安藤僚子(デザインムジカ)」の14団体。その中からいくつかを紹介しよう。
「米田智彦(ライフハッカー日本版 編集長)+安藤僚子(デザインムジカ)」が提案するのは、「IN & OUT号(GO)」だ。小屋が書斎、トイレ、移動式モバイルオフィスの役割を持っている。狭い空間に美と機能を収めるセンスと現代人の便利な生活への欲求をあわせた作品とのこと。
「夏水組+バウム」が提案するのは「一畳ハウス」。キャンプやピクニックなどの際に"持ち運べる小屋"となっている。1人で寝転んだり、2人でお弁当を食べたりするのに使えるほか、家の中で書斎やベッドとして使用することも可能。
「モンベル」は「BAREBONES(ベアボーンズ)」を展示。BAREBONESとは、ポータブルソーラーパワーブランド「GOAL ZERO」創始者でもあるロバート・ワークマン氏が立ち上げたブランドだ。「野外でも家にいるような快適性」をコンセプトに新しいキャンプスタイルを提案する。災害用非難シェルターとしての強度も備えているとのこと。
商談ができる出展社も
想定している来場者は、50~60代くらいで経済的に余裕があり、実際に郊外に小屋を買いたいと思っている人、20~30代後半までで最初の家を買いたい人、建築関係や持続可能な暮らしに興味のある人などとなっている。出展社によっては商談も可能で、小屋の予定販売価格は150万円~300万円(税別)となっている。
住宅展示場のようなイベントを開催
同展示場では、ドラえもんやトッキュウジャーなどのキャラクターショーが行われるほか、毎日メニューの変わるキッチンカーも配置。週末は家族連れ、平日はサラリーマンや建築に関心のある人の来場を見込んでいるとのこと。
会場は虎ノ門ヒルズそばの複数会場となっており、メイン会場が東京都港区西新橋2丁目。時間は11時~17時となっている。詳細は、同イベントWebサイトで確認できる。