みずほ銀行はこのたび、タイ中央銀行宛てに提出していたタイ王国の東南部、ラヨーン県イースタンシーボード工業団地における拠点開設申請について、認可する旨の通知をタイ中央銀行より受領したと発表した。

これを受けて、年度内での拠点開設を目指して具体的な準備作業を開始する。タイにおける同行の拠点は、バンコック支店に続いて2番目となる。

メコン川流域経済圏では国境を跨いだ自動車産業や消費財のサプライチェーンの形成が進んでおり、タイは、サプライチェーンの中核生産拠点やグループ販売会社が集積する要衝として、その重要性がますます高まっているという。

このたび拠点開設を予定している地域は、首都バンコックから南東200kmに位置し、タイ最大の貨物取扱量を誇るレムチャバン港への良好なアクセス、政府による投資税制優遇の適用、洪水の影響を受けにくい高台という地理的優位性などを背景に、自動車産業を中心としたタイ国内有数の工業地帯が形成されており、首都バンコックに次ぐ約600社の日系企業が進出しているという。

同行は、イースタンシーボード工業団地での出張所開設により、タイを含む経済成長著しいメコン川流域経済圏における顧客の進出・事業展開を、従来以上に力強くサポートしていくとしている。