帝国データバンクは18日、「長寿企業の実態調査」の結果を発表した。同調査は企業概要ファイル「COSMOS2」(145万社収録)から長寿企業を抽出し、業種別、規模別、都道府県別に分析したもの。加えて、そのうち決算書を入手している企業4,389社について、経営指標を算出・比較し財務面での分析も行ったとのこと。

「長寿企業の実態調査」の結果を発表

長寿企業の8割が年商10億円未満

同調査によると、長寿企業は全国で2万7,335社。このうち、2014年が創業100年目となるのは1,233社であった。

業種別に見ると、最も多かったのは「小売業」(7,367社、構成比27.0%)。であった。業種を細分類で見ると、「清酒製造」が725社、構成比2.7%でトップであった。

年商規模別では、「1億円未満」が1万1,361社(構成41.6%)、「1~10億円未満」が1万940社(同40.0%)となり、全体の約8割を年商10億円未満の中小・中堅企業が占めていることが明らかになった。

都道府県別の長寿企業輩出率を見ると、「京都府」の4.0%が最高。長寿企業数では、「東京都」が2,624社、構成比9.6%で最多であった。