世界の国際結婚カップルさんを取材する新企画がスタート。驚きの結婚生活や不思議な婚礼の習慣、子育ての考え方の違い……etc、国際結婚カップルさんは互いの価値観をすり寄せ合いながら、ある程度、妥協もしながら、時にはケンカもして許し合いながら成長していきます。今回は台湾・屏東市在住の台湾人と日本人の国際結婚カップルに取材しました。

夫のアーホアさん(台湾人、旅行ガイド添乗員、44歳)と妻の伊代さん(日本人、日本語講師、40歳)

今回取材したのは、夫・アーホアさん(台湾人、旅行ガイド添乗員、44歳)と妻・伊代さん(日本人、日本語講師、40歳)ご夫妻。

■ふたりのなれそめや、結婚して何年目なのかなど教えてください。

妻が台湾に留学している間に学校で出会いました。今年で結婚14年目。今は子供2人にも恵まれ、家族4人で暮らしています。

■日本の結婚と比べ、何か驚くようなことや、独特な風習はありますか?   台湾では結婚式の日は占いで決めます。婚礼の儀式はまず新郎が車で新婦の家に迎えに行くのですが、迎えに行く時間も占いによって決められます。新郎が新婦を自分の家に連れて行き、夫婦の部屋で"湯圓"と呼ばれる白玉だんごを食べさせ合います。

新婦は嫁入り道具の黄金のアクセサリーをつける習慣がある

また結婚式では、新婦は嫁入り道具の黄金のアクセサリーをつける習慣があります。黄金は富を象徴し、たくさんつければつけるほど良いので、ネックレス、ブレスレット、指輪……と、つけられる所にはすべて黄金を身につけます。全部の指に指輪をはめる人もいるほどです。

■さしつかえなければ世帯年収や夫婦の内訳など教えてください。

世帯収入の内訳は夫7割・妻3割くらい。夫は旅行ガイドの添乗員を、妻は日本語講師をしています。毎年、妻の実家(日本)に帰るので、年に1回は海外旅行をしているみたいな感じかな?

■家計はどちらが管理していますか?

家計は別々に管理しています。食費や電気代など生活費は夫が出しています。そのほかファッションや趣味、嗜好品、交際費などは妻が自分で出しています。

■どんな家に住んでいますか?

壁、窓、玄関に「福」の紙を貼るのが習慣

マンションの3LDKの部屋です。寝室、書斎、子供部屋など。台湾の一般家庭のマンションです。広くはないけど台湾の建物は日本に比べて天井が高いから広く感じます。台湾では壁、窓、玄関に「福」の紙を貼るのが習慣です。

■家事はどのように分担していますか?

食事は妻が担当、そのほか掃除・洗濯は基本的に妻がやることが多いですが、忙しい時は夫も手伝います。

■ちなみに、昨日の晩ご飯は?

鍋は夏でも冬でも、一年中食べる

休日だったので、家族で鍋を食べに行きましたよ。台湾では鍋は夏でも冬でも、もう一年中食べます。家族みんな、鍋が大好きでよく食べに行くんです。

■お互いの好きなところは?

夫: おだやかなところ。怒ったりしないところ。

妻: ……(照)

■逆に嫌いなところは?

夫:潔癖なところ。もうちょっと適当でもいいんじゃないかな?

妻:……(苦笑)

■結婚生活が長続きする秘訣は何でしょう? できれば三カ条で教えてください。

1.男も家事育児に積極的に参加すること。

2.愚痴をいわないこと。相手に対して不満があっても思うだけで口にしない。

3.生活習慣の違いがあるのは当たり前。お互いの習慣を尊重し、無理に合わせようとしないこと。

■将来の家族の夢は?

家族みんなが健康で仲良く暮らせたら、それで幸せ。そんな仲のよい家族をこれからも作っていきたい。