Twitter、Facebookなど今やサークル活動やゼミ活動など学生のキャンパスライフにはスマートフォンは欠かせない。今回のiPhone 6の発売は、学生にとっても大変気になる話題だろう。

加えて、購入するキャリア選びも重要なポイントだ。料金プランなど、それぞれ注目するポイントはあるだろうが、通信速度が大きなポイントになるのは間違いない。そこで今回、東京六大学において、各社のiPhone 6の速度調査を行ってみた。

iPhone 6 3キャリアそろい踏み

六大学で最も高速なiPhone 6はどこのキャリア?

今回、多くの大学で計測したかったが速報性を重視し、いわゆる東京六大学、「慶応義塾大学」「東京大学」「法政大学」「明治大学」「立教大学」「早稲田大学」で調査することとした。

計測に使用した端末は、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク各社の「iPhone 6 16GB」。スマートフォン向けスピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」で、各大学でそれぞれ3回計測を行い、その平均値を結果として記載した。

それではさっそく大学の計測結果をチェックしていこう。なお本稿においては、「スマートフォンを快適に活用するには、下り速度こそが重要である」と筆者の個人的見解から、以降は下りの結果に絞って発表することとする。

東京六大学、最速はどこのキャリア?

まずは法政大学を調査。法政大学は市ヶ谷キャンパスで計測を行った。結果はNTTドコモが下り29.11Mbps、KDDI(au)が18.04Mbps、ソフトバンクモバイルが26.26Mbpsに。ドコモが僅差で最速を記録した。

法政大学の計測結果

法政大学の外観

続いて慶応大学。慶応大学は三田キャンパスで計測を行った。結果はNTTドコモが下り21.72Mbps、KDDI(au)が56.91Mbps、ソフトバンクモバイルが50.31Mbpsに。KDDI(au)が最速を記録した。

慶応大学の計測結果

慶応大学の外観

続いて、東京大学を調査。東京大学は本郷キャンパスで計測を行った。結果はNTTドコモが下り7.26Mbps、KDDI(au)が4.74Mbps、ソフトバンクモバイルが44.45Mbpsに。ソフトバンクモバイルが他を大きく引き離し最速を記録した。

東京大学の計測結果

東京大学の外観

次は、明治大学。明治大学は駿河台キャンパスで計測を行った。結果はNTTドコモが下り59.93Mbps、KDDI(au)が58.36Mbps、ソフトバンクモバイルが28.41Mbpsに。ドコモがまたも僅差で最速を記録した。

明治大学の計測結果

明治大学の外観

次は、立教大学池袋キャンパスで計測を行った。結果はNTTドコモが下り93.24Mbps、KDDI(au)が33.92Mbps、ソフトバンクモバイルが50.38Mbpsに。立教大学は、ドコモが大差で最速を記録した。

立教大学の計測結果

立教大学の外観

六大学最後は早稲田大学。早稲田大学は早稲田キャンパスで計測を行った。結果はNTTドコモが下り49.74Mbps、KDDI(au)が30.52Mbps、ソフトバンクモバイルが77.57Mbpsに。ソフトバンクモバイルが大差で最速を記録した。

早稲田大学の計測結果

早稲田大学の外観

「フルLTE」が効果を発揮? 3大学でドコモが勝利

六つの大学すべての計測を完了した結果、6大学中、3大学でドコモが勝利。立教大学の 93.24Mbpsという下り最速値もドコモが記録した。一方で東京大学と早稲田大学ではソフトバンクが下りトップ、慶応大学では、KDDI(au)が下りトップとなった。結果の詳細は、以下図の通りだ。

6大学、計測結果まとめ

最後に今回の東京六大学での調査において、ドコモが好調だった理由について考えてみた。要因のひとつは、ドコモがiPhone 6の販売に合わせて提供する「フルLTE」に秘密があると思われる。「フルLTE」とは、ドコモに割り当てられている1.7GHz、1.5GHz帯をすべてLTEに振り分けるという同社のネットワーク施策。これにより、混雑時においても快適にLTEを利用できるという。

今回の計測結果は平日の日中だったため、多くの学生でいずれの大学も混雑していたが、ドコモは各大学で安定した下り速度を記録していることから、「フルLTE」の効果が発揮されたと考えてよいだろう。