ソニーは19日、Androidスマートフォンと連携し、テキスト、画像等の情報を視界に重ねて表示する、透過式メガネ型デバイス「SmartEyeglass」を開発したと発表した。2014年度内に開発者に向けて先行発売を予定している。

「SmartEyeglass」

「SmartEyeglass」は、Bluetoothまたは無線LANによってAndroidスマートフォンと連携させることができるメガネ型デバイス。CMOSイメージセンサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、照度センサー、マイクなどを搭載する。連携したスマートフォンのGPSによる位置情報などを活用して、ユーザーの状況に応じた情報を提供できるとしている。

レンズ部分には、同社独自のホログラム光学技術を採用。これにより、視野を遮るハーフミラーを使わず、85%という高い透過性をもった厚さ0.3mmの薄型レンズを実現した。

着用イメージ

同社は、見ている対象物から目を反らすことなく、ハンズフリーで情報を入手できるという特性を活かすことで、多彩な活用シーンが期待されるとしている。具体的には歩行中にナビゲーション表示を閲覧したり、料理をしているときに手元から目を離すことなくレシピを確認したりといったことが期待されている。

着用イメージ、クリックで拡大

同日に開始された、ソフトウェア開発キットの提供に加え、2014年度内には「SmartEyeglass」を開発者向けに発売する予定となっている。開発者に先行してリリースすることで、対応アプリの充実を促進させ、一般販売を目標とした開発を進めていく。

「SmartEyeglass」(開発試作品)の主な仕様は次の通り。重量は、約77g(ケーブル除くメガネ部)、約44g(コントローラー部)。ディスプレイ形式は、別体コントローラー付き 両眼透過式メガネ型ディスプレイ。解像度は、419(水平)×138(垂直)ピクセル。表示色は、緑単色(256階調)。ディスプレイ輝度は、最大1,000cd/㎡。シースルー透過率は、85%以上。約300万画素のカメラを搭載。対応OSは、Android 4.1以上(ビデオ機能を使用する場合は、Android 4.3以上)。Bluetooth 3.0、IEEE802.11b/g/nに準拠した無線LANに対応する。

コントローラーやカメラが搭載されている

(記事提供: AndroWire編集部)