日本に生まれてよかった! しみじみとそう感じるきっかけのひとつが、四季折々の美しい景色との出合いではないだろうか。その喜びを噛みしめるために旅に出るのなら、周辺環境や部屋からの眺めに重点を置いて宿泊先を選ぶのがいい。春夏秋冬それぞれの美ヶ原高原の魅力を堪能できる「王ヶ頭(おうがとう)ホテル」などはまさにうってつけだ。
標高2,034mに位置するホテル
「天空に一番近いホテル」との異名を持つ同宿は、大自然が織り成す絶景と、手を伸ばせば届きそうな星空の両方を満喫することができる。なんせ標高2,034m。雲上からの大パノラマの景色は圧巻だ。
今の時期なら紅葉と雲海。冬が訪れたら霧氷やダイヤモンドダストに霜の花。春がくれば新緑とツツジ、夏の間は高山植物と、どのシーズンも見どころ満載だ。
「1年を通して山の風景はすばらしく、天候によっては百名山の半数を眺めることができます。星空も美しく、気象条件によってはご来光を拝めることも」とはホテルスタッフの弁。年中無休で命の輝きを呈し続ける大自然を前にすることで、みるみる心が浄化されそうだ。
宿泊部屋からの景観はもちろん、露天風呂からの見晴らしにも心震えること必至。湯あみとともに、目の前に広がる雲海やご来光を堪能できるなんて、まるで盆と正月がいっぺんに訪れたようではないか。
星空鑑賞や雪上クルージングも
周辺散策やアクティビティを楽しみたいなら、各種無料サービスを利用するのもいい。
4月下旬から11月にかけては、天候のよい日に限って、夜間に星空観賞のバスが出る。日中は自然保護指導員の資格を有した宿の主人が植物の名前などを教えてくれる、「朝露自然教室」に参加するのもおすすめ。
6月中旬から7月上旬にかけては、美ヶ原高原を彩るレンゲツツジ鑑賞バスを毎日運行。12月下旬から3月下旬にかけては、宿泊者限定で雪上車でのクルージングを楽しめる。ひっそりとした銀世界の季節に、絶好スポットからのフォトシューティングを楽しんではいかが?
こちらは有料だが、その他にもトレッキングやスノーシュー、クロスカントリーなどのスポーツから高原植物・星空観賞まで、さまざまなアクティビティで大自然の美しさを堪能することができるので、季節を問わず美しい景色に出合いたくなったその時に、旅行を検討してみては?