50代・60代のニーズにフィットした上質な家電を - パナソニック、新ブランド「Jコンセプト」を発表

パナソニックは17日、50代・60代をメインターゲットとした新ブランド「Jコンセプト」の製品群を発表した。同日に開催した新製品発表会には、パナソニック 代表取締役専務 アプライアンス社 社長 髙見和徳氏が登壇し、新ブランドへの思いを語った。

「Jコンセプト」はパナソニックが新しく立ち上げる、50代・60代向けの製品ブランド。第一弾となる製品群は、本体重量が2kgと軽い紙パック式掃除機「MC-JP500G」と、冬場に冷えやすい足もとをしっかりと暖めるエアコン「Xシリーズ」だ。そのほか、レイアウトにこだわった冷蔵庫も参考出品された。

50代・60代にとっての使いやすい製品をそろえる「Jコンセプト」

髙見氏は、新ブランドである「Jコンセプト」を立ち上げる意義や思いを語った。髙見氏によれば、「Jコンセプト」のメインターゲットは激動の時代を生きてきた50代・60代のシニア世代。日本の購買力をけん引する層であるシニア世代にとって、より使いやすく、より生活を楽しくする製品を追求したという。2年の歳月をかけて、3万人に及ぶ顧客の意見を取り入れながら、シニア世代にフィットする機能・デザインを備えた製品群を開発。"目利き世代"ともいえるシニア世代に十分納得して使ってもらえるような製品に仕上がった、と自信を持って語った。ちなみに、「Jコンセプト」の「J」は、"Japan"と"上質"に由来するとのことだ。

また髙見氏は、人々の生活に密着している家電製品から、日本のものづくりを復活させたい、と語った。それをふまえ、製品には和のエッセンスを取り入れた上質なデザインを採用している。今後の海外展開も検討していると明かした。

2015年度には「Jコンセプト」から第二弾の製品群も

続いて、同社 常務役員 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長 中島幸男氏から、新製品の説明や「Jコンセプト」の今後の展望、マーケティング戦略について話があった。

「Jコンセプト」初の製品群は、紙パック式掃除機とエアコン、冷蔵庫の3製品。掃除機は1g単位でパーツを見直して本体重量を2kgにまで軽量化した。軽くてコンパクトなだけでなく、掃除性能にもこだわっており、20μmのハウスダストを検知して知らせるハウスダスト発見センサーなどを搭載。エアコンはフォルムを一新して足もとまで温風を届ける構造になった。参考出品の冷蔵庫は日本人女性の身長に合わせてドアの高さを低めに設定。重い食品を取り出しやすくしている。野菜室を真ん中に配置することで、野菜の出し入れを楽に行えるように工夫した、とのことだ。

中島氏によれば、これら3製品はあくまで"助走"に過ぎず、2015年度には「Jコンセプト」の第二弾となる、炊飯器や洗濯機などの製品も送り出していくとのことだ。従来の製品に加えて「Jコンセプト」を展開していくことで、多様なニーズをキャッチし、いろいろな世代にアプローチしていきたいと語った。

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