三井住友銀行の全額出資子会社である欧州三井住友銀行はこのたび、イスラム開発銀行(本店所在地:サウジアラビア、ジッダ)傘下の投資・貿易保険機関であるIslamic Corporation for the Insurance of Investment and Export(以下ICIEC)と15日付でICIEC加盟国におけるファイナンス組成の協働に関する覚書を締結したと発表した。
ICIECは、イスラム開発銀行および中東、アフリカ、アジア地域に所在する41カ国の出資を受け、加盟国の政府、企業等が関与する投資、貿易取引を促進するため、イスラム法(シャリア)に則した貸付保険を含む各種保険の引受等を行っているという。
三井住友銀行は、欧州三井住友銀行および3月にイスラム金融業務の免許を取得したマレーシア三井住友銀行を通じて、イスラム金融業務を行っているが、同覚書締結を通じて、ICIECとのグローバルな協働体制を構築し、中東、アフリカ、アジアにおける旺盛なインフラ需要に係るプロジェクトファイナンス、エクスポートファイナンス等の分野で顧客のニーズにより幅広く応えていくとしている。
Islamic Corporation for the Insurance of Investment and Export(ICIEC)の概要
設立:1994年
本店所在地:ジッダ、サウジアラビア
拠点所在国:ドバイ、セネガル
総資産:約241百万ドル(2013年12月末現在)
自己資本比率:約92%(2013年12月末現在)
主要株主:イスラム開発銀行43.2%、サウジアラビア25.9%(2013年12月末現在)