独ライカカメラは9月16日、ライカSシステムの最上位モデル「ライカS (Typ 007)」を発表した。新開発の「ライカ CMOSセンサー」と「ライカ Maestro II」イメージプロセッサーを搭載する。2015年の発売を予定している。
ライカSはセンサーサイズが30×45mmの「ライカ プロフォーマット」に対応したシリーズ。レンズマウントはライカS バヨネット方式で、35mm判換算の焦点距離はレンズ焦点距離の約0.8倍に相当する。
今回の新製品「ライカS (Typ 007)」は、新開発の「ライカ CMOSセンサー」と「ライカ Maestro II」イメージプロセッサーにより、速写性能や高感度撮影性能を向上。4Kでの動画撮影もサポートした。また、2GBのバッファを搭載し、最大3.5/秒での連写が可能となっている。GPSや無線LAN機能も備え、スマートフォンやタブレットと連携できる。
ビューファインダーにはハイアイポイント・アイピース付きペンタプリズムファインダーを搭載。倍率は0.87倍で、ファインダー視野率は約98%。また二軸レベラー(アルコール水準器)を搭載し、水準器が取得した情報をビューファインダー内に表示可能だ。
本体はアルミダイキャストのフルメタル製シャーシに、グリップ性の高いプラスチックコーティングを使用。トップカバーはマグネシウム合金、ベースプレートはグラスファイバー強化ポリカーボネートを採用する。バヨネットはステンレス製。
記録画素数は3,750万画素。静止画で最大7,500×5,000ドット、最大4,096×2,160ドットでMotionJPG形式の4K動画撮影も可能だ。モニターには3.0型の約92万画素液晶を搭載し、表面は傷が付きにくいゴリラガラス製。記録メディアにはSDXCメモリーカードとコンパクトフラッシュカードを使用できる。
ISO感度はISO100~6400。シャッター速度は125秒~1/4,000秒。露出補正は-3.0EV~+3.0EV(1/2EVステップ)。フォーカスタイプはセントラルクロスセンサー予測オートフォーカス。
電源は充電式リチウムイオンバッテリを使用。インタフェースはフラッシュ同調ソケット、ケーブルレリーズ、USB 3.0、HDMIなどを備えている。本体サイズはW160×D80×H120mm、重量は約1,260g(バッテリを含む)。
エントリーモデルの「ライカS-E」も同時に発表された。