SGホールディングスグループの佐川急便と佐川フィナンシャルは16日、商品受け取り後に代金の支払いができる「SAGAWA後払い」サービスを24日から開始すると発表した。

同サービスは、通信販売などで購入した商品が届いてから、コンビニエンスストアなどの収納窓口で支払いができる決済サービス。消費者が購入した商品の代金は、佐川フィナンシャルが消費者に代わって通信販売事業者へ立替えるため、通信販売事業者の未回収リスクが払拭される。これにより、これまで後払い決済を導入できなかった通販事業者も、安心して後払い決済を消費者に提供することが可能となるという。

「SAGAWA後払い」スキーム図

両社の説明によると、通信販売の市場拡大に伴い、決済手段が多様化。通信販売事業者は消費者の希望する決済方法を用意する必要があるほか、ネット上でのクレジットカード決済では、カード情報の漏えいや決済後に商品が手元に届くかといった不安の声も一部にあり、後払い決済が可能なことを購入時のポイントとする消費者も年々増えているという。

両社はこのような状況を踏まえ、消費者の利便性向上および通信販売事業者側の与信管理の業務軽減のため、後払い決済を商品ラインナップに追加することを決定。今後も、通信販売事業ならびに通信販売を利用する消費者が、安心・安全な環境で取引が行えるよう、様々なサービスを提供していくとしている。