俳優の山田孝之が、10月13日スタートの小栗旬主演のフジテレビ系ドラマ『信長協奏曲』(毎週月曜21:00~21:54)に出演することが16日、明らかになった。
山田が演じるのは、信長(小栗)の家臣で、後の木下藤吉郎、そして豊臣秀吉になる伝次郎。月9ドラマに出演するのは2002年7月クールの『ランチの女王』以来12年ぶり2度目で、ゴールデンタイムの連続ドラマのレギュラー出演は、『タイヨウのうた』(TBS系)の2006年7月クール以来8年ぶりのこととなる。小栗とプロデューサーが伝次郎のキャスティングについて話し合っていたところ「山田孝之しかいない」という結論に至り、山田と親交の深い小栗が直接電話でオファーした。
小栗との共演は映画『荒川アンダーザ ブリッジ THE MOVIE』(2012年)以来2年ぶり。山田は「昨年、旬くんから電話がかかってきて、『来年、ドラマをやるから、出てよ』と言われたことからですね。『原作、面白いから読んどいて』と言われたので、読んでみたら本当に面白くて。旬くんから『(プロデューサーと相談した上で)秀吉でお願いしたい』と言われていたので、旬くんに電話して『いいよ~、やろうか』」と経緯を説明し、「(映画も)今回の『信長協奏曲』と全く同じで、旬くんから電話があって出演が決まりました」と明かした。
山田が演じる伝次郎は、信長と敵対する今川義元の間者(スパイ)という設定。役柄を「完全に悪役ですよね」と捉え、「秀吉が最終的にどうなるかについては、分かっていることなので、それまでの過程をどう見せるのかという点がメインになると思います。信長の前で見せる表情と、それ以外の場所で見せる表情の違いという所に、一番集中して演じたいと思います」と意気込んでいる。
また、12年ぶりの月9出演については、「『月9、出るんだなぁ、いいのかなぁ』という感覚です」と心境を吐露。「『月9ドラマ』には、ヒット作にしなければならないという気持ちが相当強い枠というイメージを持っています」とプレッシャーもあるようだが、「原作を映像化する際は、そのままやるのでは意味がないと思っています。映像だからこそできること、やらなきゃいけないことがありますし、反面、漫画だからこそ成立して、映像では成立しないこともたくさんあると思います」と作品を冷静に分析している。
原作は、漫画家・石井あゆみ氏の同名漫画。高校生のサブローが1549年の戦国時代にタイムスリップし、自分と顔がそっくりな織田信長から「病弱な自分に代わって織田信長として生きてほしい」と頼まれことで、天下統一を目指していく。小栗がサブローと織田信長の一人二役、柴咲コウが織田信長の正室(正式な妻)で戦国大名・斎藤道三の娘・帰蝶を演じる。