このお菓子を食べればテンションもアップ!

中国人観光客が日本旅行で感動する食品のひとつが牛乳。北海道の乳脂肪分の高い牛乳にこだわり、スーパーで買い求める人もいるほどだ。その流れを受けて、日本のチーズ味のお菓子にも今、注目が集まっている。

「自分でも食べても、送りものにもいい!」

中国版ツイッターの「ウェイボー」では、お菓子好きの中国人ネットユーザーが日本のあらゆるチーズ味のお菓子についてつぶやいている。定番のチーズ鱈、チーズかまぼこの人気は根強いものがあるが、最近はチーズケーキなど甘いもの系に関するツイートも多く見られる。

「美食の誘惑! 北海道のチーズシフォンケーキ。口に入れるとすぐにとろける感じ。自分でも食べても、送りものにもいい!」「チーズチョコレートおいしいよ!」

インターネット個人輸入の"代購"を手がける人々も、日本のチーズ味お菓子に対するアンテナもするどい。「新しく出た『銀座のチーズケーキ』。日本中で常設販売は羽田空港だけだよ。早いもの勝ちね」「グリコの『チーザ』がおいしいよ。チェダーチーズ味、カマンベールチーズ味もあるよ」などというチーズ味商品紹介ツイートには、すぐさま中国ネットユーザーが「注文したい!」と食いついている。

中国人が重宝する「てつおじさん」

こうしたチーズ味お菓子で、最も流行っているもののひとつが、中国各地に店舗展開している「てつおじさんのチーズケーキ」だ。「てつおじさん」の中国語名「徹思叔叔」でウェイボー検索すると、てつおじさんファンの中国ネットユーザーたちの熱いつぶやきが多数出てくる。

「あまりにもおいしそうだから、買ってすぐに食べてみた。ものすごくおいしい! 柔らかい!」「おいしいから家族に買って行こう」「給料日になると憂鬱な気持ちになる。てつおじさんのチーズケーキを買って、自分を励ましてあげよう」など、すっかりとりこになっているユーザーが多い。

中には、「うちの近くにできた"てつおじさん"風のチーズケーキ店のケーキを買ってみたけど、おいしくなくて半分も食べられなかった。やっぱりてつおじさんが一番!」という人もいる。

乳製品文化が薄い中国で貴重なチーズ

中国は乳製品を食す習慣が日本ほどなく、生クリームも植物性のものが主である。そのため中国のケーキ屋で売られるケーキは、生クリームよりも手軽でおいしいチーズケーキが主流。チーズ味はすでに、中国の人々のケーキの定番テイストになっている。特に、日本のしつこくなく軽い甘さのさわやかなチーズ味は、中国の老若男女に親しまれる味であるようだ。

日本で飲んで感動した牛乳を持って帰ってくるのはさすがに大変だが、チーズ味のお菓子ならお手軽とあり、今後もこのチーズ味ブームは続きそうである。

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