JR北海道は、2013年9月に発生した函館本線大沼駅構内での貨物列車脱線事故から1年が経過することを機に、事故発生当日の9月19日を「保線安全の日」として制定する。
この事故を契機に、多くの箇所で規定通りに線路補修が行われていなかったことや、検査データの書換えが行われていたことが判明。国土交通省から監督命令や事業改善命令を受けたのみならず、多くの利用者の信頼を失う結果となった。
同社は「保線安全の日」について、「正しく記録し報告する文化を定着させ、検査から補修までの適正化を推進する」「二度と不正行為が発生しないよう、コンプライアンス教育の強化を図る」などの目的で制定。当日は保線所の社員やグループ会社社員、本社保線課社員などが各保線所単位で集まり、大沼脱線事故を含む過去の事例の検討や検査機器の取扱いなどの訓練、各種勉強会などを実施するとしている。