交際を始めるのには相応の努力と労力が必要ですが、恋人と別れる際には、その何倍ものエネルギーと強いモチベーションが求められます。
既にお互いの気持ちが離れてしまっているのであれば、別れるのはさほど難しいものではなく、時には「自然消滅」というケースもあります。しかし、カップルのどちらかにまだ未練が残っている場合は、「別れる」のが格段に難しくなってしまいます。
「別れる」のにも方法や守るべきルールがあります。いかに遺恨を残さず恋人と別れることができるのか、その方法について書いていきたいと思います。
1.相手のせいにしない
別れを切り出すと、必ずその理由を問われることになります。別れるという結論に至るまでの過程をきちんと説明すべきですが、最初から最後まで徹頭徹尾で「自分が悪い」というスタンスで話を進めていく必要があります。もしも、相手に悪い所や嫌な所があったとしても、決してそれを口にしてはいけません。むしろ、自分をおとしめるくらいの論調でも良いくらいです。これは最低限のルールです。
2.肉体関係を持たない
別れるつもりでいるならば、それまでのような肉体関係を持ち続けてはいけません。男性の場合、「つい欲求に負けて」ということもあるかもしれませんが、欲求に負けてしまうと、後に女性は必ずそのことを持ち出してあなたを責めます。女性の場合は、たとえ相手から求められたとしても身体を許さないこと。だらだらと関係を続けてしまうと、別れるのが難しくなってしまいます。
3.新しい相手のことは言わない
別れるに至った原因はさまざまですが、「新しい相手が見つかったから」、「他に好きな人ができたから」という場合が多いのではないでしょうか。しかし、たとえ真実であっても、それを別れる理由としてはいけません。どんな理由にせよ、自分以外の相手に愛情が移ったことを許す人はいません。場合によっては、悲しみや憎しみのはけ口として、怒りの矛先をあなたとあなたの新しい相手に向けてくることがあります。
どんな場合でも、遺恨を残して別れると、相手が「ストーカー化」したり、あなたが「リベンジポルノ」の標的にされてしまう可能性もあります。別れた相手が報復にも匹敵する行為をするのは、別れ際に何らかの問題があったはずだと言っても過言ではありません。今、あなたが恋人と「別れる」ことを選んだとしても、その人を好きだった時期もあったはず。元・恋人を夜叉にさせてしまうのか、良い思い出とするのかは、あなたの心掛け次第です。
執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)
福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛問題や夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。寄せられる相談件数は年間1万件以上にも上る。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。これらの経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と、出逢いのための社会人サークル「東京アクティビティ」を手掛ける。最近では、後進育成のための「恋愛アナリスト・婚活アナリスト実践養成講座」も主宰している。
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