ものまねタレントのコロッケが13日、NHK総合『土曜日スタジオパーク』(毎週土曜13:50~14:50)に出演し、ものまねの流儀を語った。
コロッケのものまねの流儀は「そっくりにはまねない」ということ。「3割似ていればいい。7割は別の生き物になっている」と明かし、「コロッケというタレントには、そっくりなものは求められていない。どうふざけるんだろうとか、やっちゃいけないことをやるちょっとだらしないオヤジですから」と語った。
また、対象者のイメージを膨らませていくという手法も解説。例えば、吉幾三のものまねについては、「吉幾三さんは、歌の途中でなんかほえるなと勝手に思っている」と言い、その印象から途中で「ワン」とほえるものまねが完成したという。視線をあちこちに移動させる堀内孝雄のものまねは「虫を追いかけている」というイメージ、歌う前にうなずく武田鉄矢のものまねは「返事をしている」というイメージからきているそう。
そして、目を細めて歌う五木ひろしのものまねは「太陽を見ている」というイメージで、「五木さんは上を見るのが好き。太陽はまぶしいので、太陽を見た瞬間に『まぶしい』って」と目を細めているとコロッケは解釈。いろんな人のコンサートやDVDを見ているというコロッケは、「見ているうちにおかしくなっちゃう。いろんなものが見えてきちゃう」と話す。
さらに、対象者の特徴をつかむ際は「残像をまねる」ことを意識していると説明。「一生懸命まねようとちゃんと見るのではなく、通りすがりが一番いい。1回、2回通りすぎ、3回目くらいにそこに残ったものを取り出し、自分のものまねの中に入れるようにしている」と語った。