東京・六本木ヒルズで9月15日まで開催されている「ベルギービールウィークエンド」。64種類ものベルギービールや、さまざまなベルギー料理を味わえるこのイベントの楽しみ方は、ビールや料理だけにとどまらない。

ベルギーの旬なアーティストによるライブパフォーマンスに酔いしれたり、ショップに並ぶレアなビールやビールグラスを"大人買い"したり……。東京にいながら味わえる、ベルギーづくしの"ウィークエンド"の過ごし方を紹介しよう。

「ベルギービールウィークエンド」

ビールは64種類

「ベルギービールウィークエンド」は、六本木ヒルズアリーナで9月4日~15日にかけて開催されているイベント。事前予約は不要なので、ふらっと立ち寄ることも可能だ。入場料はなく、3,100円の参加料で、ビールや食べ物と交換できる"コイン"11枚とオリジナルのビールグラスをもらえる。

ビールは1杯につきコイン3~5枚、食べ物は1~5枚で交換でき、アーティストのライブパフォーマンスは無料で楽しめる。さらに、オリジナルのビールグラスはおみやげとして持って帰ることができるのだ。また、追加のコインも5枚単位(1,050円)で販売している。

専用コイン(色は異なる場合もある)

オリジナルビールグラスは持って帰れる

会場内で提供しているビールは、なんと64種類。そのほとんどがベルギー産の本格的なビールとあって、普段は見慣れないものも多い。「何を飲めばいいのかわからない……」と迷ってしまいそうだが、会場内でもらえる小冊子「ポケットガイド」にビールの情報が載っているので参考にすると良いだろう。「トラピスト・ビール」や「フルーツ・ビール」など、製法や産地による10タイプの分類のほか、「甘味」や「苦味」、「コク」など6つの要素から成るレーダーチャートで全64種類のビールの味を見ることもできる。

「ポケットガイド」にはビールの情報が載っている

筆者が体験したビールは、"レッド・ビール"タイプの「イヒテヘムズ グランクリュ」(コイン4枚)と"スペシャル・ビール"タイプに分類される「セーフビール」(コイン4枚)の2杯だ。「イヒテヘムズ グランクリュ」は香り高く酸味の効いたビールで、赤ワインを思わせる味わい。世界大戦によって失われた製法を80年越しに復活させたという「セーフビール」は、豊かな麦の香りにほのかな酸味が加わった、さっぱりとした飲み口だった。

生ビールは目の前で注いでもらえる

「イヒテヘムズ グランクリュ」(コイン4枚)

「セーフビール」(写真手前、コイン4枚)

ビールとよく合うベルギー料理も見逃せない。ベルギーの無形文化遺産に登録されているフライドポテト「フリッツ」(コイン2枚)や、ピクルスがセットになった「アントワープ風ソーセージ盛り合わせ」(コイン5枚)、"ベルギーワッフル"としておなじみの「焼き立てリエージュワッフル」(コイン1枚)など、バリエーション豊かに取りそろえられている。

「フリッツ」は、外はカリッと、中はホクホクとした食感がたまらない。グリルソーセージは大ぶりかつジューシーで、どちらもビールがつい進んでしまうおいしさだ。上品な甘さのワッフルは、苦味の少ない"フルーツ・ビール"と相性が良さそう。

「フリッツ」(コイン2枚)

「アントワープ風ソーセージ盛り合わせ」(コイン5枚)

「焼き立てリエージュワッフル」(コイン1枚)

おみやげにビールやグラスを

ビールや料理を堪能しながらアーティストのライブステージを楽しめるのも、「ベルギービールウィークエンド」の魅力の1つ。会場に設置されたテーブルとステージとの距離が近いため、アーティストのパフォーマンスを間近で見られる。

間近でライブステージを楽しめる

9月12日~15日には、ベルギーの"国民的エレクトロ・ロック・デュオ"とも称されている「Arsenal(アーセナル)」が登場する。ビールとともに、アーティストの演奏に酔いしれてみてはいかがだろう。

また、土・日曜日および祝日限定で、物販スペース「ベルギーマルシェ」もオープンする。同スペースでは、ベルギービールをはじめとしたさまざまなビールや、ビールグラス、ベルギー直輸入の食品などを購入できる。銘柄ごとに独自の形をした専用グラスがあることも多いベルギービール。いろいろな形のグラスを見ているだけでも楽しくなってくる。

さまざまなビールをそろえる

ビールグラスも豊富

気温も下がって過ごしやすくなってきたこの頃。もうすぐ迎える3連休のどこかで、ベルギーづくしの1日を送ってみるのも良いかもしれない。