三菱ふそうトラック・バスは12日、大型観光バス「エアロクィーン」と「エアロエース」に一部改良を施して発売した。

「エアロクィーン」(撮影用特別仕様車)

今回の一部改良では、ダイムラーグループの大型エンジンで幅広く採用されている「アシンメトリックターボチャージャー」の採用によって、燃費を向上するとともに、尿素水(AdBlue)消費量を大きく低減している。また、効率的なエンジン冷却とポンプの駆動損失を低減して燃費向上に寄与する「電子制御可変流量ウォーターポンプ」の採用や、燃費が悪化する状況でエンジン出力を制限して省燃費運転をサポートする「ECOドライブモード」の標準採用も行われた。

室内環境では、浮遊カビ菌を除菌することができるプラズマクラスターイオン発生装置の標準採用や、新たに抗菌シート生地を採用するなどして快適性能を高めている。そのほか、室内灯及び路肩灯にLED照明を採用、UVカットガラスを新規オプション設定、車両後面窓をポリカーボネート化して車両重量を軽減、床下直冷車にエアリファイナーのオプション設定、といった改良が加えられた。

「エアロクィーン」と「エアロエース」の東京地区販売価格は、スーパーハイデッカーサロン仕様の車型「QRG-MS96VP(QGU4)」が4,786万5,600円、ハイデッカー一般観光仕様の車型「QRG-MS96VP(HM2)」が4,333万8,200円(いずれも税込)。

上が「エアロクィーン」、下が「エアロエース」(いずれも撮影用特別仕様車)