ヤマハ発動機は12日、走りの楽しさと燃費・環境性能を両立した次世代小型エンジン「BLUE CORE(ブルーコア)」をプラットフォームのコアとして、今後様々なモデルに展開すると発表した。
BLUE COREエンジンは、高効率燃焼・高い冷却性・ロス低減の3点を徹底的に追求した、次世代の高性能小型エンジン。2014年8月にベトナムで発売した女性向けスクーター「Nozza Grande」に、125cc空冷のBLUE COREエンジンを搭載しており、2008年当社モデル比で50%燃費向上を達成している。また、モデルのキャラクターに応じて、「走り」と「燃費・環境」を高次元でチューニングする事が可能で、多彩なバリエーション展開が行える発展性が特徴となっている。
同社は、BLUE COREエンジンを、新興国および先進国に導入する様々なモデルに織り込んでく予定で、2020年には3タイプのエンジンで年間500万台の生産を目指すとしている。
Nozza Grandeに搭載のBLUE COREエンジンは、空冷4ストローク単気筒SOHC・2バルブ125cc・FI・CVTで、エンジン単体(吸排気系・キッククランク込み)で32.1kgという軽量設計。駆動力伝達効率に優れたCVT系および最適減速比設定となっている。