シグマは、高画質コンパクトデジタルカメラ「SIGMA dp1 Quattro」を10月に発売すると発表した。価格はオープンとなっている。
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シグマ、新開発の3層イメージセンサーを搭載する「dp Quattro」を開発発表(2014年2月10日)
新開発のFoveon X3 ダイレクトイメージセンサー「Quattro」を搭載するコンパクトデジタルカメラ「SIGMA dp Quattro」シリーズのうち、焦点距離19mm(35mmフィルム換算時28mm相当)のレンズを搭載するモデル。2014年2月に開発発表されており、今回正式に発売が決定した。6月に発売された「SIGMA dp2 Quattro」に続く製品化となる。
Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー「Quattro」では、シリコンの異なる深さに3層のフォトダイオードを配置して垂直色分離を行い、トップ層で4ピクセル、ミドル、ボトム層で1ピクセルとする「1:1:4」の3層構造を採用する。R(赤)・G(緑)・B(青)のカラーフィルターを水平に配列して色情報を取り込む一般的なデジタルカメラに対して、単一セル内で全てを記録でき、グラデーションなどを豊かに表現できるうえ、トップ層で輝度情報と色情報を、ミドル、ボトム層で色情報を取り込めるため全てのピクセルで輝度情報と色情報を揃えられるという特長がある。
画像処理エンジンはFoveon X3 ダイレクトイメージセンサー「Quattro」に最適化された「TRUE III」が採用され、画像劣化を抑えて高精細な描写が可能。また、レンズもセンサーに最適化。蛍石と同等の性能を持つFLDガラスを1枚、グラスモールド非球面レンズを2枚採用することで、各種収差を極限まで抑える。
主な仕様は、撮像素子が23.5×15.7mm・有効約2,900万画素のFoveon X3 ダイレクトイメージセンサー「Quattro」、レンズが焦点距離19mm(35mmフィルム換算時28mm相当)、F値がF2.8~F16、ISO感度がISO100~ISO6400となっている。背面のモニターは3型・約92万ドット、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード、記録形式はRAW、JPEG。サイズはW161.4×D87.1×H67mm、重量は425g(電池、メモリカード除く)となっている。
「SIGMA dp Quattro」専用のLCDビューファインダー「LVF-01」も発表
シグマでは併せて、「SIGMA dp Quattro」シリーズ専用のビューファインダー「LVF-01」を発表した。
「SIGMA dp Quattro」シリーズ背面の液晶モニター部分に取り付けて使用するもので、モニター表示が2.5倍に拡大されるため、ピント確認を容易に行えるようになる。また、一眼レフのようにファインダーを覗き込んで撮影可能となるため、カメラをしっかりホールドして撮影できるほか、外光がカットされた状態で表示を確認することが可能だ。また-2~+1の範囲で視度調整を行うこともできる。
価格と発売日は現時点で未定となっている。