シグマは9月12日、中望遠域~高望遠域までをカバーする望遠ズームレンズ「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」を発表した。シグマ用 / キヤノン用 / ニコン用 / ソニー用を発売する。発売日、価格は未定。

「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」。上が「Contemporary」ラインのモデル、下が「Sports」ラインのモデル

シグマのレンズプロダクトラインにおいて「Contemporary」に属する超望遠ズームレンズ。同じく9月12日に発表された「Sports」ラインの同型モデルの下位モデルに当たり、同等のスペックを維持しつつ持ち運びや長時間の手持ち撮影を考慮して軽量化が図られている。

FLDガラス1枚とSLDガラス3枚を使用し色収差を補正。パワー配置を最適化することで倍率色収差も補正する。望遠側の描写力に配慮しており、ズーム全域で収差を効果的に補正する。マウント部にはゴムのシーリングを施した簡易防塵・防滴構造を採用。最前面レンズは撥水 / 防汚コーティング済み。

手ブレ補正機構「OS」を搭載。一般的な撮影に適したモード「手ブレ補正モード1」と、モータースポーツなどの撮影に適している加速度センサー用いたモード「手ブレ補正モード2」の2つを使用可能。三脚座はマグネシウム合金製で、強度を保ちつつ軽量な設計。カメラのマウント部に負担をかけないよう、三脚座にストラップを装着できる。

超音波モーター「HSM」の搭載により、オートフォーカススピードの高速性と静粛性にも優れる。駆動アルゴリズムも見直され、コンテュニアスAF時の合焦率が約5%向上。フォーカスモードスイッチには「マニュアルオーバーライド」を追加。オートフォーカスの最中でもピントリングを回転させてマニュアルフォーカスに切り替えられる。また任意の焦点距離で固定できる「ズームロックスイッチ」も装備する。

主な仕様は、焦点距離が150~600mm(35mm判換算)、最小絞りがF22、レンズ構成が14群20枚、絞り羽枚数が9枚(円形絞り)。画角は16.4~4.1度、最短撮影距離は280cm、最大撮影倍率は1:5となっている。フィルターサイズは95mm。本体サイズは最大径が105mm、長さが260.1mm、重量は未定だ。