「餃子の王将」を展開する王将フードサービスは11日、2014年10月1日より、「餃子」や「焼めし」など主なメニューの価格を5~10%値上げすると発表した。値上げは2008年5月に餃子の単品価格を20円値上げして以来、6年5カ月ぶりとなる。
値上げするメニューは、東日本が44品目、西日本が40品目で、値上げ幅は4~80円。例えば、「餃子」は20円値上げし、東日本は従来価格の220円(税抜、以下同)から240円に、西日本は200円から220円になる。また、「焼めし」は50円値上げし、東日本は400円から450円に、西日本は350円から400円になる。
同社によると、外食市場において、原材料価格や原油価格および光熱費の高騰に加え、人材不足による人件費の高騰など、さまざまなコストが増加しており、今後もこの傾向は続くと予想される。また、中国産食品に対する消費者の不信の高まりにより、中国産の食材や加工品を国産または中国以外の海外産食材へ切り替える動きが顕著となっており、国産食材を主に取り扱う同社にとって、コスト増が負担となっているという。
同社はこのような状況下において、現行価格では顧客に付加価値の高い商品とサービスの提供を続けていくことは難しいと判断し、今回の値上げを決定したと説明している。