日本初のEVスポーツカーである「トミーカイラ ZZ」の開発・販売を手がけるGLMは、国内最大手の工具メーカー、KTCとの事業提携を発表した。KTCのデジタルトルク管理ツールを使い、「トミーカイラ ZZ」のデジタルハンドメイド化を進める。
京都発のEVベンチャー企業であるGLMは、日本初のEVスポーツカー「トミーカイラ ZZ」の本格量産開始に向け、舞鶴工場で準備を進めている。一品一品職人が仕上げる少量生産車ならではのハンドメイドの繊細さと、自動車では不可避な安全安心の品質水準の向上を両立させることが課題となっている。
今回発表された提携により、KTCのデジタルトルク管理ツール「デジラチェ『メモルク』」を生産に活用。専用のネットワーク環境を構築することで、組立工程のオンタイムでのデジタル管理が可能となり、品質向上および組立工程の履歴化を実現する。
国内でも稀有な少量スポーツカーの生産を高品質な水準で実現し、ベンチャー企業が製造するEVの安心・安全性を高めるための事業連携となる。2013年5月から販売予約を開始した「トミーカイラ ZZ」は、限定生産台数99台を超える予約希望があり、第1次募集枠についてはすべて予約金の入金も完了しているという。