説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ミュージックの「アルバムアーティスト」って何?』という質問に答えます。
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サウンド再生アプリ「ミュージック」は、曲に埋め込まれている曲名やアーティスト名といった情報を再生時に表示したり、それを基準に並べ替え処理を行います。情報は「(曲の)メタデータ」と呼ばれ、iTunesを利用してCDから曲を取りこむときに設定されます。iTunes Storeからダウンロード購入した曲にも、メタデータが付いています。
一方、曲は必ずしも単独のアーティストが演奏するものではありません。あるアーティストの曲やアルバムに他のアーティストがゲスト参加し、それを前面に出すこともよくあります。「○○フィーチャリング△△」や「○○ feat. △△」のように、メインのアーティストの名前に他のアーティストの名前が続く曲はJ-POPやR&Bといったジャンルで見かけます。
「○○フィーチャリング△△」型の演奏者情報がアーティスト名としてメタデータ化されてしまうと、その曲は「○○」とは別のアーティストの曲として『ミュージック』に認識されます。そうなると、「○○」の他のアルバム/曲と区別されてしまうため、アーティスト単位で再生したいときやっかいなことになります。iTunesを操作して「フィーチャリング△△」部分を消すという手もありますが、今度はゲストアーティストの名前が消えてしまい不都合です。
この問題を解決するために設けられているのが、「アルバムアーティスト」というメタデータです。「設定」→「ミュージック」の画面で「アルバムアーティスト別」スイッチがオンのとき、曲にアルバムアーティスト名が登録されていれば、アルバムアーティストを基準に曲やアルバムが並べ替えられます。なお、アルバムアーティスト名が登録されていない曲には影響がないため、思いどおりに表示/並べ替えたい場合には、iTunesで曲のメタデータを編集するしかありません。