日本時間の2014年9月10日午前2時ぐらいに行われたアップルのスペシャルイベントにて、iPhone 6/6 Plusが発表された。先立っていっておくと、予約注文は2014年9月12日から行われ、19日に発売される。
今回発表されたのは、4.7インチディスプレイの「iPhone 6」と5.5インチの「iPhone 6 Plus」 |
「iPhone 5c」のような廉価版はラインナップせず、画面サイズだけが異なるモデル(一部違うが)として発表された |
ただし、今回の発表はあくまでも"アップル"のものであり、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルといった国内のキャリア発表ではない点は注意したい。
とまぁ通り一遍のことはポータルサイトやニュースサイト、FacebookやTwitter。ニコニコ動画のメディア速報(ニコ生番組)などで早々に公開されているため、iPhoneに興味のある人だけでなく、例えiPhoneに興味がなくてもなんとなく知っている人は多いだろう。おそらく、テレビの情報番組などでも取上げられるだろうから、そういった意味では極めてホットな話題だ。
というわけで、小生もそんなビックウェーブに乗るべく、早朝にタイプしているわけである。まずおさらいをしておこう。以下の表が主なスペックと5sとの違いだ。
iPhone 6 | iPhone 6 Plus | iPhone 5s | |
---|---|---|---|
容量 | 16/64/128GB | 16/64/128GB | 16//32/64GB |
ディスプレイ | Retina HDディスプレイ 4.7インチ(1,334×750ピクセル) | Retina HDディスプレイ 5.5インチ(1,920×1,080ピクセル) | Retina ディスプレイ 4インチ(1,136×640ピクセル) |
コントラスト比 | 1,400:1 | 1,300:1 | 800:1 |
チップ | 64ビットアーキテクチャ搭載A8チップ/M8モーションコプロセッサ | 64ビットアーキテクチャ搭載A8チップ/M8モーションコプロセッサ | 64ビットアーキテクチャ搭載A7チップ/M7モーションコプロセッサ |
カメラ | 新しい8メガピクセルiSightカメラ f/2.2の開口部 Focus Pixelsを使ったオートフォーカス 強化された顔検出 パノラマ(最大43メガピクセル) バーストモード |
新しい8メガピクセルiSightカメラ f/2.2の開口部 Focus Pixelsを使ったオートフォーカス 光学式手ぶれ補正 強化された顔検出 パノラマ(最大43メガピクセル) バーストモード |
8メガピクセルiSightカメラ f/2.2の開口部 オートフォーカス 顔検出 パノラマ |
ビデオ | 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) スローモーションビデオ(120fpsまたは240fps) 映画レベルのビデオ手ぶれ補正 連続オートフォーカスビデオ 強化された顔検出 |
1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) スローモーションビデオ(120fpsまたは240fps) 映画レベルのビデオ手ぶれ補正 連続オートフォーカスビデオ 強化された顔検出 |
1080p HDビデオ撮影(30fps) スローモーションビデオ ビデオ手ぶれ補正 顔検出 |
FaceTimeカメラ | 1.2メガピクセル f/2.2の開口部 720p HDビデオ撮影 強化された顔検出 |
1.2メガピクセル f/2.2の開口部 720p HDビデオ撮影 強化された顔検出 |
1.2メガピクセル f/2.2の開口部 720p HDビデオ撮影 顔検出 |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac(802.11nは2.4GHz/5GHz) | IEEE802.11a/b/g/n/ac(802.11nは2.4GHz/5GHz) | IEEE802.11a/b/g/n(802.11nは2.4GHz/5GHz) |
連続通話時間 | 3Gで最大14時間 | 3Gで最大24時間 | 3Gで最大10時間 |
連続待受時間 | 最大10日間(250時間) | 最大16日間(384時間) | 最大10日間(250時間) |
インターネット利用 | 3Gで最大10時間、4G LTEで最大10時間、Wi-Fiで最大11時間 | 3Gで最大12時間、4G LTEで最大12時間、Wi-Fiで最大12時間 | 3Gで最大10時間、4G LTEで最大10時間、Wi-Fiで最大10時間 |
ビデオ再生 | 最大11時間 | 最大14時間 | 最大10時間 |
オーディオ再生 | 最大50時間 | 最大80時間 | 最大40時間 |
その他 | NFC、気圧計 | NFC、気圧計 | |
サイズ | W67×D6.9×H138.1mm | W77.8×D7.1×H158.1mm | W58.6×D7.6×H123.8mm |
重量 | 129g | 172g | 112g |
個人的に重要なポイントとして挙げたいのが、iPhone 6/6 PlusのRetina HDディスプレイだ。iPhone 6 Plusでは5.5インチ(1,920×1,080ピクセル)、iPhone 6では4.7インチ(1,334×750ピクセル)のHDディスプレイを搭載。
また「NFC」の採用で、電子マネーやポイントカードプログラムが利用できるようになるだろうことも注目したい。あとはLTE通信時の高音質通話をメリットとした「VoLTE」やデータ通信の安定化や高速化のための技術「CA(Carrier Aggregation)」などもチェックポイント。ただし、国内キャリアで対応するかどうかはこれからの話であることも忘れてはいけない。
あとはビデオ手ぶれ補正が映画レベルになったとか、顔検出が強化されただとか色々あるが、極めて重要なのがiPhone 6 Plusのみに搭載された「光学式手ぶれ補正」だ。
昨今、スマホの登場でデジカメの売り上げが落ちただとかなんだとかいわれているが、そうはいっても専用機なだけにスペック的な優位性は揺るがなかった。しかし、光学式手ぶれ補正を搭載したとなると、その"程度"は考慮するとしてもこれは大きなポイントといえる。つまり、またひとつデジカメの優位性が崩れたというわけだ。
さすがにコンデジやミラーレス、一眼カメラに搭載された「光学式手ブレ補正機構」と同等レベルとはいえないだろうし、そういった意味では、本気で撮影する場合はまだまだ勝てないだろう。しかし、本気ではない、軽い気持ちで撮るスナップなどでは見逃せない機能といえる。従って、小生的にはiPhone 6/6 Plusなら「iPhone 6 Plus」択一だ。
とまぁ、そんな感じでアップルのスペシャルイベントをみていたわけです。小生は。たぶん、また徹夜で並ぶんだろうなぁとか、128GBにするかそれとも64GBなのかとか、色は無難な「スペースグレイ」、それとも「ゴールド」or「シルバー」だとか悩んでみたり。
あれ? アップルストアでSIMフリー版を売るんだったらキャリア関係なくね? と思ってみたりとか。すんげー考えるのだけど、結局のところ一番の問題は16GBで79,800円、64GBで89,800円、128GBで99,800円(共に税別でiPhone 6 Plusね)という価格であって、どうやって捻出しようかとそう思うわけですよ。SIMフリー版にするか、機種変更するか、それともMNPなのか、発売までのこの1週間ほどで考えることはたくさんありますな。