フットサルの国際大会「AEROFLOT ASIA CUP 2014」の東京大会が9月7日、フットサルクラブ東京 豊洲テントドームにて開催された。参加した大学生の6チームがしのぎを削り、香港で開催される決勝戦に挑む1チームが決定した。

大学生の6チームが熱い戦いを繰り広げた

4カ国で行われる予選大会

「AEROFLOT ASIA CUP 2014(アエロフロート アジアカップ 2014)」は、ロシアの最大手航空会社・アエロフロート・ロシア航空が主催するフットサルの国際大会。次代を担う大学生の30チームを対象に4カ国で予選が行われる。9月6日のロシア・ウラジオストック大会を皮切りに、日本・東京大会、中国・北京大会、韓国・ソウル大会が順次実施され、それぞれの大会を勝ち抜いた代表各1チームが、香港での決勝戦に駒を進めることができる。

アエロフロート・ロシア航空は、名門サッカーチームマンチェスター・ユナイテッドのオフィシャルキャリア。航空会社としては初めて、マンチェスター・ユナイテッドとパートナー契約を結んだ航空会社となる。そのほかにも国際的なスポーツ大会とスポンサー契約を結ぶなど、スポーツの発展のために尽力している。

東京大会には、東京大学(さんぱち先生)、早稲田大学(The Words)、慶応義塾大学(エルレイナ)、法政大学(FC.Desafio)、明治大学(GOONY)、立教大学(Diavolo.S.P.F.C)の6チームが参加。試合は2グループに分かれて戦い、各グループの1位通過チームが香港への切符を目指し、激突することになる。

試合の合間にはイベントも開催

試合の合間には、ゲームをさらに盛り上げるパフォーマンスがあり、ペスカドーラ町田(Fリーグ)の専属チアリーディングチーム「Fiore」が華麗なパフォーマンスを披露。はじけるような笑顔を振りまき、選手や観客を魅了した。

各試合の合間に披露されたチアリーディング

また、2012年に「レッドブルストリートスタイルワールドファイナル」で、アジア人初かつ史上最年少で世界王者となったフリースタイルフットボーラー徳田耕太郎さんが、アクロバティックなパフォーマンスを披露した。観客らは徳田さんを囲むようにフィールドに集まり、自在にボールを操るワールドクラスの妙技を間近で体感。大技のたびに感嘆の声が上がった。

フリースタイルフットボーラーの徳田耕太郎さん

アクロバットな技を披露

そのほか、マンチェスター・ユナイテッド所属選手のサインボールやユニフォーム、ポスターなどの賞品が手に入るクイズ大会や抽選大会も行われた。

勝利チームはいざ、香港へ!

白熱する試合を勝ち抜き、東京大会の決勝に進んだのは東京大学と慶応義塾大学。

決勝のホイッスルとともに猛攻を仕掛けた慶応義塾大学がまたたく間に3ゴールを決め、試合の流れをつかんだ。東京大学も何とか巻き返そうとするも終始、慶応義塾大学のペース。東京大学に得点を許さずに前半が終了した。後半、東京大学が1点を返してさらなる反撃のチャンスをうかがうも、その後は一進一退の状態が続き、得点は3-1のまま終了。慶応義塾大学が香港大会への進出を決めた。

激しくボールを奪い合う

後半は手詰まり状態となった

最終順位は、3位早稲田大学、2位東京大学、1位慶応義塾大学となり、得点王には早稲田大学の鹿沼紀斗選手、MVPには優勝チーム・慶応義塾大学の鎌田悠奨選手が選ばれた。決勝戦で3ゴールを決めた鎌田選手は「普段はアシストタイプ」と謙遜しつつも、勝利の喜びをはじけんばかりの笑顔で表現した。

喜びの円陣を組む慶応義塾大学の選手たち

アエロフロート・ロシア航空のセルゲイ・A・モイセエフ日本支社長は、大学生の若者たちの印象を「とても頑張っている。その姿に感動しています」と語り、「今後もさまざまな形でスポーツの支援をしていきたい」とスポーツ振興のために今後も取り組んでいくことを表明した。

感動を語るアエロフロート・ロシア航空のセルゲイ・A・モイセエフ日本支社長

香港への切符を手にした慶応義塾大学

「AEROFLOT ASIA CUP 2014」の香港大会は10月11日に開催され、大会を制したチームは、マンチェスター・ユナイテッドのホームゲーム観戦ツアーに招待される。また、ホームスタジアムであるオールド・トラッフォードのピッチ上で表彰式が行われる予定となっている。