財務省と内閣府は11日、2014年7~9月期の法人企業景気予測調査の結果を発表した。それによると、大企業(資本金10億円以上)全産業の景況判断指数(BSI)はプラス11.1となり、2期ぶりに改善した。4~6月期はマイナス14.6ポイントだった。
大企業製造業はプラス12.7(前回マイナス13.9)、同非製造業はプラス10.2(同マイナス15.0)と、ともに2期ぶりに改善した。
中堅企業(資本金1億円以上10億円未満)全産業はプラス5.1(前回マイナス19.5)。中小企業(同1,000万円以上1億円未満)全産業はマイナス10.0(同マイナス21.5)。ともに改善したものの、中小企業はマイナスにとどまった。
先行き(各全産業)については、2014年10~12月期は、大企業がプラス9.9、中堅企業がプラス10.8、中小企業がマイナス0.6と予測。2015年1~3月期は、大企業がプラス7.3、中堅企業がプラス5.8、中小企業がマイナス3.9と、やや悪化すると予想している。
2014年度の設備投資計画(ソフトウエア投資を含む、土地購入額を除く)を見ると、全産業では前年比5.7%増(前期4.5%増)。産業別では、製造業が同13.3%増(同10.8%増)、非製造業が同2.0%増(同1.5%増)となった。
調査対象は資本金1,000万円以上の法人(電気・ガス・水道業および金融業、保険業は資本金1億円以上)。調査時点は2014年8月15日、有効回答数は1万2,921社。