厚生労働省は9月11日、国内で新たに7人のデング熱に感染した患者が確認されたことを明らかにした。今回の7人を含め、感染が確認された国内の患者は15都道府県で計103人となった。
デングウイルスを原因とするデング熱に感染すると、発熱や頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などの症状が出る。蚊がデングウイルスに感染した人の血を吸い、体内で増殖させた後に別の人間を吸血することで、デング熱の感染者が増えていく。
患者の多くが感染したと推定される代々木公園においては、媒介となるヒトスジシマカからデングウイルスが検出されている。今回新たに感染が確認された7人の患者全員が、最近に代々木公園周辺へ訪れたことがあるという。厚生労働省は今後、デング熱感染者が爆発的に増えることはないものの、散発的に増えていく可能性はあるとの見解を示している。
感染者が増えていることに伴い、都庁内に設置されているデング熱専用相談電話への問い合わせも増えている。9月9日までの相談は1,832件を数えており、2,000件目前となっている。東京都福祉保健局によると、9月4日までの相談件数の総計は812件で、この5日間は平均して1日200件ほどの相談があったことになる。
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